鍛造と鋳造の違い

鍛造と鋳造。まさに、一時違いで大違い。

日本ジュエリー協会「ジュエリー用語事典」より

鍛造 forging dapping

金属を、工具、金型を用いて圧縮または打撃して成型や鍛錬をする作業。成型のほか繊維を微細で均一にし、機械的性質を改善する効果がある。高温状態の熱間鍛造、常温状態の冷間鍛造があり、材料によって使い分ける。

鋳造 casting

鋳型に溶融金属を流し込み鋳物を成形する方法。鋳造、鋳金などという。金属を加工する工法中、立体的形成で量産に適している。貴金属を始め、鉄、銅合金、錫、アンモニー、アルミニュウム、マグネシウム、チタンなど幅広い金属が使用される。砂型、ロストワックス法、ダイ・キャスト法、ラバー・キャスト法など工法にも種類がある。

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説明が専門的になり過ぎました。「百聞は一見に如かず」の言葉通り、鍛造についてすばらしい動画があります。

諏訪貿易の原田信之氏のブログ「ジュエリーコンシェルジュ原田信之」のエントリー「指輪の基本形」に「手作り鍛造リングの出来るまで」が掲載されています。とてもわかりやすく、手作り鍛造リングの制作工程が見て取れます。

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「ジュエリーコーディネーター 2009 44号」

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社団法人日本ジュエリー協会認定 ジュエリーコーディネーター機関誌 「ジュエリーコーディネーター 2009 44号」を拝見しました。

 表紙のジュエリーは、「十字架ペンダント」チヴェロッティ
以下、表紙より引用
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カステラーニとジュリアーノの競争相手であったローマのアントニオ・チヴェロッティが作ったペンタント。形としては十字架、それもケルト十字架に酷似したものだが、エメラルドとルビーの多用というルネッサンス風、それにエナメルに金文字でA E I―foreverの意味―などのギリシャ語が書かれており、ともかく古いものを集めましたというデザイン。ボンド・ストリート蔵。撮影:ジュエリーフォト
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 山口遼氏連載「近世ジュエリー史 4」は、「ヴィクトリアン中期Ⅱ ジュエリー・デザインの歴史とデザイナーの登場」でジュエリーデザイン画の起源とその発展、デザイナーの登場を解説してあり、非常に興味深い内容です。

 さて、本誌には、昨年8月に実施されたジュエリーコーディネーター検定試験2級の試験問題の一部が掲載されています。但し、解答は公開されていません。3級資格者の方は、腕試しにチャレンジしてみてはいかかでしょう。

 「JCのための教養講座」は、「楽しい西洋磁器」です。マイセン、リチャード・ジノリ、セーヴル、ウェッジウッドなどが近世ジュエリー史にそって簡潔に解説されています。

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東京ミネラルショー

東京ミネラルショー
今日、初めて東京ミネラルショーに行ってきました。ものすごい人混みにびっくり。只今、カフェにてしばし休息中。

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山口遼氏が語る、「ダメなデザイナー、宝石店、商品について」

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 宝飾史研究家、山口遼氏が、今書店に並んでいます「BRAND JEWELRY 2009 Spring」(ムック)のコラム「価値あるジュエリーとは何かを問う」で、「ダメなデザイナー、宝石店、商品について」語っています。思わず、苦笑してしまう内容。

 業界人は、反面教師として、ご一読のほど。

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大阪で、宝石店専務を車ではね1億円相当のバックを強奪

 1日午後1時ごろ、大阪市中央区道頓堀の路上で、歩いていた同区の宝石店専務を車が後ろからはね、降りてきた男2人が宝石約500点(計約1億円相当)入りのキャスター付きバッグを強奪、さらに消火剤を噴射し、車に乗って逃走という物騒な事件が発生しました。

 被害者は、東京の取引先に宝石を運ぶため、現場近くの同店を出て地下鉄の駅に向かう途中だったらしい。

 事件を目撃した会社員(30)は「男性がはねられ、事故だと思ったら車から降りてきた覆面の男ともみ合いになった。キャリーバッグを取り上げられた男性は放心状態だった」と驚いていました。

 白昼堂々こういった事件が起こるようでは、ジュエラーは商品を持って安心して表を歩けなくなります。これからは、単独で高額商品を持って移動することを控えなくてはなりません。

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売り手の自宅以外での「貴金属出張買い取り」は、違法

 貴金属の売り手の自宅以外の場所での買い取りは違法です。昨冬以降、ホテルなどで買い取りした業者の摘発が続いています。都内の業者らが群馬県内に狙いを定めて増加している模様。(以下、産経新聞より)

 県警生活安全企画課によると、貴金属の出張買い取り業者は昨年から急増。昨年11月にみどり市内の業者が渋川市内の雑貨店で、2月には都内の業者が伊香保温泉のホテルで、出張買い取りしたとして県警に摘発され、営業停止処分などを受けています。今月には、甘楽町の文化会館などで貴金属を買い取ったとして、みなかみ町の貴金属販売会社「Tyu Tyu」社長(39)が県内で初めて逮捕されるまでに発展しています。

 違法な場での買い取りを行う業者が後を絶たない背景には、利用者側の需要があるといいます。親の形見やプレゼントされた貴金属・宝石を人目につかないところで換金したいというユーザーが多いからです。

 さらに、7月に3300円を超えた東京工業品取引所の金先物価格は現在、1000円以上も下落し、買い取り業者の経営を圧迫し、違法と知りながらやむなく出張買い取りに足を踏み入れる業者を増加させています。

++++  以上、記事より抜粋。

 巷に急速にひろがりをみせている貴金属・宝石の買い取りビジネス。こういった違法行為が止まらず社会問題化すれば、このビジネスの成長にブレーキがかかる恐れがあります。

 また、公民館やホテルなどでの出張買い取りは、あくまで違法であるという認識をユーザー側にも広く知らせる必要があるでしょう。

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「紛争ダイヤ」描く米映画公開 フジサンケイ ビジネスアイ

 12月5日、フジサンケイ ビジネスアイ、ワールドビジネス欄に『「紛争ダイヤ」描く米映画公開』が掲載。

 以下、記事抜粋。

 アフリカ各地の地域紛争の資金源となっている「紛争ダイヤモンド」を描く米映画「ブラッド・ダイヤモンド」(原題)が、8日、米国で封切られる。ダイヤのイメージ悪化は、不買運動を招きかねず、ダイヤ業界は「紛争ダイヤはほぼ根絶された」と悪評払拭に乗り出した。(中略)米メディアによると、公開を目前に控え、業界最大手デビアスが本拠を置く南アフリカ共和国の財界団体は報告書を発表。内戦終結や国際的取り組みにより、90年代半ばに取引量の約15%を占めた「血のダイヤ」は現在、1%未満に減少したと強調した」。

  引用終了。

 米国でレオナルド・ディカプリオ主演、映画「ブラッド・ダイヤモンド」の公開を間近に控え、今後いよいよ日本の大手新聞やネット上メディアでもこの問題を話題にすることが増えるでしょう。テレビの情報番組で、公開前映画として、コメンテイターがこの映画をどう紹介し、いかに評価するのか、見ものです。

 この映画の日本公開予定は、来年の3月。さて、日本のダイヤモンド業界の対応は万全でしょうか。

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「1億円のネックレス 福袋」日本橋三越

 2007年は、団塊世代の定年退職元年。その影響は、百貨店の福袋にも。大手百貨店が、28日、来年の初売りで売り出す福袋の中身を披露しました。

 日本橋三越は、「1億円のダイヤモンドネックレス(1点)」、日本橋高島屋が、「久保田一竹 辻が花振袖(1点)」など超豪華な福袋を用意。

 団塊世代を狙った福袋では、日本橋三越が、「団塊世代の卒業旅行 世界2周旅行(2人で2007万円)」、高島屋は、「宇崎竜童レコーディング指導、バンドレコーディング夢袋(100万円、限定1組)。東武百貨店は、60年代に流行った「VANジャケット 限定品」を用意するなど団塊世代消費を当て込んだ福袋企画が目白押しのようです。

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TDE11月昼食会~イスラエルの経済とダイヤモンド産業

 11月28日(火)11時45分より、上野オーラムビル地下一階ギャラリーにて、ダイヤモンドエクスチェンジクラブ主催による「TDE11月昼食会」が開催されました。

 講師は、駐日イスラエル公使(経済担当)Mr.Amiram Halevy(アミラム・ハレヴィ氏)とイスラエルダイヤモンド取引所 Mr.Ilan Samuel(イラン・サムエル氏)。

Tde_49  セミナー大半の時間は、アミラム・ハレヴィ氏によるイスラエル経済についての説明でした。

 イスラエルの経済は、GDPが1300億ドルで、特徴として移民が多いことです。民族性として、ソフトウエアーのエンジジニアが多く、ノーベル賞の受賞者を多く輩出し、教育レベルが高いことです。ただ、民族間の内紛が多いことも事実ですが、公使によりますと、観光、商用などの滞在について安全が確保できているとの説明がありました。

Tde_49_1_1  イスラエルダイヤモンド取引所 イラン・サムエル氏は、日本へのダイヤモンドの輸出量がここ10年でかなり減ってきていることを認識したうえで、それを挽回するべく、産業ツアーを来年計画中と発表がありました。イスラエルのダイヤモンドの輸出量は、アメリカが60%に対し、日本は2%という現状です。

 最後に、ダイヤモンドエクスチェンジクラブ最高顧問の加藤英高氏が、この昼食会が契機となって、日本、イスラエル双方の努力によって、関係が深まるよう知恵を出し合いましょうという言葉で会を締めくくりました。

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プラチナで美しく、DHC

 化粧品・健康食品・インナーウエアのDHCは、プラチナとシルバーをナノ(10億分の1メートル)コロイド状で配合にした化粧品を販売しています。

 商品コンセプトは、以下の通り。

 「貴金属の王様」といわれ、半永久的にサビないプラチナ。ナノコロイド化したプラチナが肌荒れやコンディションの衰えなど、さまざまなダメージを引き起こす原因にアプローチ。肌のうるおいをキープしながら、美肌成分の浸透をサポートし、理想の美肌に導きます。

 http://top.dhc.co.jp/shop/link_basket/psnano/index.html

 HPの説明によりますと、「プラチナの持つ(-)電位が表皮の水分子を電気的に働かせ、活性化。肌の保水力を高めます。プラチナは、一過性の機能ではなく触媒機能として働くため、成分自体のパワーは失われず、働きは半永久的に持続。角層に存在する限り機能し続けます。プラチナ自体が体内に吸収されたり、蓄積されることはありません」とのこと。

 化粧品ばなりでなく、プラチナナノコロイドパウダーを含有した錠剤も販売しているようです。

 我々男性では余り興味のもてない分野ではありますが、ナノ技術の応用でプラチナが化粧品の材料として生かされている一例として興味がもてます。

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