仁醒の宝石箱:「ジュエリーデザイナー 池田達治氏」のコンセプトジュエリー

 「仁醒の宝石箱」でご紹介する最初のジュエリーは、ジュエリーデザイナー 池田達治氏のコンセプトジュエリー。

 日本のデザイナーズジュエリーの多くは、ヨーロッパの模倣が多いように感じます。ジュエリーのデザインは、ヨーロッパが先行、本流なのは間違いありません。しかし、世界的視野でみるならば、その作品に「日本らしさ」がなければ、世界で認められないのが常です。

 そんななか、池田氏は、自身のジュエリーについて、こう語っています。

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 現在の日本のジュエリーはヨーロッパ志向が強く、またデザインにおいても残念ながらその模倣パターンが店頭を飾っています。
 確かに一流と言われるブランドが、フランス・イタリア中心であることは紛れもない事実ですし、その技術やデザインには素晴らしいものがあります。
 そんな中で、あえて「芸術・文化の起源はアジアにあり」という考えのもと、日本人ということを強く意識しながら、日本独特の美意識を磨きつつ、模倣ではないメイド・イン・ジャパンジュエリーを、世界に向けて発信していきたいと思っております。

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 今回、池田達治 3部作「ARABESQUE」 「JAPONISME」 「MODERNISM」の作品の一部をご紹介します。

Arabesque

「ARABESQUE」

Japonisme

「JAPONISME」

Modernism

「MODERNISM」

 ■池田達治 プロフィール

 1984年、唯一世界規模のジュエリーデザインコンテストであるダイヤモンドインターナショナルアワードを、パリのシャイヨー宮にて受賞。1985年にはダイヤモンドデザインコンテストを受賞。その他、数多くの受賞歴を持つ日本には数少ない世界水準をゆくデザイナー。

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「仁醒の宝石箱」 新カテゴリーの新設

 この「宝石月夜ばなし」の読者で友人の女性からジュエリーにフォーカスした記事を書いてほしいというリクエストがありました。

 考えてみますと、「宝石月夜ばなし」というブログ名でありながら、ジュエリー(作品)そのものについていままで全くといっていいほど記事を書いてきませんでした。個性的なジュエリーショップであったり、独創的なデザイナー・工芸作家については多少なりともご紹介してきました。そのなかで、ショップの取り扱い商品やデザイナー・作家の作品について若干ふれていました。しかし、個別のジュエリー作品そのものについてこのブログで熱く、詳しく語ってきませんでした。

 自称フリーのジュエリージャーナリスト・ライターとしては、反省すべきことであり、そのことをズバリ指摘してくれた友人に感謝します。

 そこで、「仁醒の宝石箱」というカテゴリーを新設することにしました。あくまで、私、仁醒の個人的な趣味、独断と多少の偏見(他人からしてみれば)で選んだジュエリーをこれからご紹介していきます。そのことは、読者の皆さん、ご理解、ご容赦ください。

 では、私の宝石箱にどのようなジュエリーが入るのかお楽しみに。

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