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宝生家の宝食なる日々〜第3話 (3-30)仁と透とダイヤモンド

理恵は、豊中、いや大阪北摂地区のマダムたちの口コミによって評判の存在になっている。理恵は、和歌山県紀伊田辺で有力な網元の家の長女で、気の荒い漁師たちに囲まれて育ってきたので、男勝りのあっさりした性格になった。顔立ちが癒し系だが内面はしっかりしていて負けず嫌いときている。

両親は、幼いころから花嫁修行として、お花とお茶を習わせてきた。理恵は、いやいやながら習い事を続けてきたが、今となってはそれが活きている。毎週月曜日、お店のフロントにお花を生けているのは、彼女で、お客様の要望があれば、お抹茶を出している。

理恵は、もともと手先が器用で、美容部員としてお客様の細かいメイクをしてきている。ただ、ピンセットでミリ単位のダイヤモンドメレーや、色石の材料モノをピックアップするのには最初戸惑った。メレーを何度も弾いて飛ばしたことも何度もあった。最初は、誰でも経験することだ。

負けず嫌いの彼女は、自宅に帰ってから、お米の米粒をソーティングパットに広げて、ピンセットでつまむ練習をした。それに、ヒカルというお手本が身近にいたおかげで、めきめきアソートの腕をあげていった。

続く。

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