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宝生家の宝食なる日々〜第3話 (3-25)仁と透とダイヤモンド

「これから日本のジュエリー業界の資格制度は、ジュエリーコーディネーターが主流になっていくんやろな」
透は、自分とは余り関係のない話題なのでさらりと言ってのけた。

「そういうことになるかもな」
仁は、東京にいたとき、GGの諸先輩方に散々お世話になっていたし、GGネットワークで結構うまく商売していただけに、透のようにドライな捉え方ができないでいる。

仁は、30代のころ、ダイヤモンドや色石などの買い付けに海外によく行ったものだ。新規取り引き先で、名刺交換になり、「GIA GG」の肩書きが相手に好印象だったこともあって、仁はGG資格にはそれなりの思い入れがある。

「ただ、これからは、やれGGだ、ジュエリーコーディネーターだの言っている場合やない。資格は、持ってるにこしたことはないが、要はココとココや」
仁は、自分の頭を指差し、腕をポンポンたたいた。

「そうやね」
透は、また仁の自説をとうとうと聞かされそうなので、
「そろそろ店に帰らんと・・・」と切り出した。

「せやな、帰るか」と言うなり仁は、そそくさと自転車にまたがった。

続く。

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