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宝生家の宝食なる日々〜第3話 (3-20)仁と透とダイヤモンド




写真は、オープンカフェ&テイクアウト「MAHOT(マホット)」

「GIAの東京ラボが2012年12月にダイヤモンド グレーディング サービスを開始している。まぁ、やっと日本にGIAのブランチラボができたわけや」
仁は、GIAの最高位の資格「G.G.」を取得している。GIAについては、説明が長くなるので後述する。

「合成ダイヤモンドが日本の業界でも問題になり、GIAのラボにダイヤモンドの鑑別、鑑定が一時期殺到したらしい。同時に、最新の情報を公開するセミナーも開いている」仁は、ダイヤモンドのグレーディングに日本のラボでバラつきがひどく社会問題になったころから、GIAラボの日本開設を熱望していた。パブル時期、商業主義に走った一部のラボのために、日本のダイヤモンドグレーディングの信頼性が落ちてしまったことは、その後の業界の低迷のひとつの要因と仁は考えている。

「今何時や」仁は、ポケットからスマホを取り出した。

「もう、6時過ぎてるやないか。透、気分転換にコーヒー飲みにいくか」仁は、気分転換に散歩に出て近くの喫茶店でコーヒーを飲みにいくことが学生時代から習性となっている。

「阪急曽根駅近くに、MAHOTというオープンカフェが出来てるから、そこにチャリでいこう」

「じゃあ、理恵さん、ヒカルちゃん、ふたりで1時間ばかりでかけてくるから、お店お願いするね」浅見透は、スタッフの女性ふたりにお店の留守番を頼んだ。

仁と透は、それぞれの自転車に乗り、仁の先導で阪急曽根駅のスクランブル交差点を突っ切り、「豊中市立第一中学校」近くにある「MAHOT(マホット)」に着いた。

続く。

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