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宝生家の宝食なる日々〜第3話 (3-18)仁と透とダイヤモンド




早食いで定評の仁は、フルーツケーキとチョコレートプリンを誰よりも早く平らげ、自分のためにコーヒーをまた淹れ始めている。

「そうや、ジン、豊中吹田Walkerは見たか」

「なんや、それ。関西Walkerやったら知ってるけど」
仁は、ミーティングルーム兼キッチンでみんなに背を向けてコーヒーを淹れていて、振り向きもせず答えた。コーヒーを淹れることに集中しているので、受け答えがつっけんどうだ。

「パパっ、ほらこれこれ」娘のヒカルはバックからムック本を取り出した。

仁は、コーヒーカップを大事そうに持ちながら、席に戻った。そのムック本を手に取り、表紙のココリコの写真をしばらく眺めていた仁は、
「え〜!ココリコって、豊島小学校、豊中四中出身なん」

「そうそう」透とヒカルは、もう読んだらしくふたり口を揃えて相づちを打った。
「しかも、小学校で野球チームにいたらしい」透が話題を広げた。

「ホンマか!」
仁は急にムック本に興味を示した。

ヒカルは、雑誌の巻頭インタビュー記事を開いて仁に見せた。

斜め読みした仁は、驚いて目を丸くしている。

「パパのモロ後輩でしょ」ヒカルは笑っている。

「知らんかった」

「パパが自慢げに話していた第一回豊能地区軟式野球大会で3位になったことにつながるね。野球つながり」

「ジンは子供の頃、野球うまかったもんなぁ」
透がふたりの話しに割り込んできた。

「我々が子供のころ、野球ぐらいしかみんなでやるスポーツなかったもんな」

「それとドッチボール」透が付け加えた。

「グローブはみんなで使い回しやったし、木製バットは貴重品やった」と仁。

「軟式ボールが高かったから、軟式テニスボールつこてた。バットの当たりどころが悪いとボールが円盤状になり、わけわからんとこに飛んでった」仁は野球のことになると饒舌になる。

続く。

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