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宝生家の宝食なる日々〜第3話 (3-8)仁と透とダイヤモンド




写真は、関西学院大学西宮市上ヶ原キャンパスの中央芝生。

「ジン、大変なことになってきたな」
浅見は、幼なじみの仁(ひとし)のことを「ジン」という癖がいまだに抜けないでいる。業者の会合やお客様と同席して商談にあたることもたまにあるのだが、そのときは、気を張っているので、仁のことを「宝生さん」と言っている。

興奮したり、ふたりだけで「飲み屋」でくつろいだときは、思わず昔の癖がでる。

小学校3年のとき、透が引っ越し、中学、高校は違ったところで過ごすことになる。ただ、ふたりそれぞれのいきさつがあり、中学、高校とテニス部に所属。中学、高校の豊中市の大会で顔を合わすことになる。

高校は、仁が箕面高校、透が池田高校で、比較的近い距離にある高校に通い、特に、ふたりが所属するテニス部はお互い交流が深く、練習試合をよくする伝統があった。

奇遇だったのは、大学のオリエンテーションで、大学の構内でばったり会ったときだ。

「おーい、ジン」

どこかで聞いたような声で仁が振り返ると、そこには浅見透が息を弾ませて立っていた。

場所は、関西学院大学のキャンパスのなかの中央芝生だ。

「なんで、お前、ここにいてんねん。京都の同志社大学に行く言うてたやろ」

ちっ、しょうもない奴に会ってしまった。仁は、思わず舌打ちをしてしまう。

「同志社、落ちたんや。第二志望の関学しか通らんかった」
仁は、苦笑いをした。

続く。

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