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宝生家の宝食なる日々〜第3話 (3-4)仁と透とダイヤモンド

「ジン!」
浅見透は、何か考えごとをしているのか、どこか上の空の宝生仁(ひとし)に声をかけた。

「あっ」
小さく叫んだ仁は、我に返って手元をみた。仁は、ジェムクラフトのメンバーのために全員分のコーヒーを淹れている最中だった。

危うく紙ドリップから挽いたコーヒーを溢れさすところだった。

「いやー、危なかったわ。コーヒーが台なしになるとこやった」
仁は、ひと息ついたあと、またコーヒーにお湯を注いでいる。仁は、ふと小学校の野球大会のことを思い出していたのだ。

自分と透、佐々木真一のブラックコーヒーと娘のヒカルと北条理恵にはカフェオレを作り終えた仁は、最近話題になっている合成ダイヤモンドについておもむろに語りだした。

「メレ・ダイヤモンドのロットの中に合成ダイヤモンドが混じっていた件やけど」

続く。

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