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宝生家の宝食なる日々〜第2話 ヒカルとメレ・ダイヤモンド(2-1)〜

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写真撮影及びデータ提供 (株)サノ・トレーディング

コンコンコン

だれもいない部屋から小気味いい音が響く。ヒカルは、メレ・ダイヤモンドをアソートするため事務所に早くから出勤している。

ヒカルは、メレ・ダイヤモンドをスコップですくい、円筒型のシーブの中に入れた。シーブの底には、小さな穴のあいた円盤型のプレートがセットされている。メレ・ダイヤモンドを篩にかけている。

コンコンコン。ヒカルは、シーブを軽く回しながらシーブの外側をピンセットで叩いて、篩を通り抜けて下に落ちるダイヤモンドがないか確認している。

「ヒカルちゃん、早いね」そこに、ジェムクラフトのオーナー社長、浅見透が部屋に入ってきた。

透がちらっと壁かけ時計を見た。まだ、8時10分だ。始業時間の9時まで50分もある。

「ヒカルちゃん、今日は、一段と早いね」新人のヒカルは、普段から始業前30分には出社している。

「だって、社長、メレ・ダイヤモンドをシーブでふるうときコンコンうるさいでしょ」

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