宝生家の「宝食」なる日々〜第1話 (1-6)ヒカルのジュエリーコーディネーター3級合格祝〜
カララ〜ン!麗子は、サイドボードから、ケンタッキーバーボン「ブライトン」を奥からひっぱり出し、冷凍庫からスーパーで買ったロックアイスをバカラのロックグラスに放り込んだ。
ブライトンは、ボトルキャップが馬のカタチをしている。麗子は、そろそろビールに飽きたらしく、アルコールをバーボンにスイッチ。
トクトクトク。麗子は、バーボンをグラスにそそぐ。バーボンは、ロックで、というのが麗子のこだわりだ。見てると、今日は最初からダブルでいくようだ。
おいおい、ハナからダブルかい!仁(ひとし)は、こころの中で、妻にツッコミをいれた。
「ところで、ヒカル、ジュエリーコーディネーター58号は読んだんか?」
「え〜、パパ、ヒカルは、4月から帝塚山のジェム クラフさんでお勤めしてるの。新人だし、右も左もわからず、たいへ〜んなんだから!」
「そ、そ、そやったな。時間のあるときに読んどきや!特に、部会長佐藤さんの部会長からの手紙、2007年から2012年までのジュエリーコーディネーターの主な活動について書いてあるから、読んどき」
「え〜、今時間あるから、パパがかいつまんで要約してよ!」
なんで、オレが、と思うのだが、仁は、説明しだした。
つづく。
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