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矢野経済研究所、「日本の宝飾品小売市場規模は2010年以降緩やかに回復」と予測

矢野経済研究所は2月24日、2009年に年間を通じて宝石専門店チェーン、百貨店や時計宝石店など約4000社を調査し「宝飾品(ジュエリー)市場に関する調査結果2010」の調査結果概要を発表しました。

それによりますと、2009年の宝飾品小売市場規模は前年比11.9%減の9283億円と落ち込んだ一方、2010年以降は緩やかな回復傾向になると予測しています。

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宝飾品市場は1991年には3兆円超の市場規模だったが、2009年にはその3分の1以下に落ち込んだ。2009年全体では、百貨店や宝石専門チェーン店の落ち込みが大きく、市場全体の2割近くを占めるブライダルジュエリーも、婚姻件数の減少や単価の落ち込みなどで市場は縮小した。

また、宝飾品の単価の下落が続き、還流市場も拡大した。還流市場は、消費者の宝飾品市場在庫(いわゆる箪笥在庫)を買取業者が買い取って再販するもので、これも店頭価格を押し下げる一因となった。ただし、インターネットによる宝飾品販売が伸張したため通販チャンネルだけは大幅に伸びた。

2010年には富裕層による高額品購入も徐々に出はじめ、単価の下落もほぼ底を打つと見られている。また贅沢品に対する消費マインドも回復し、市場は緩やかに回復基調を辿ると予測している。

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一方で、海外ブランドジュエリーとの競争が激化するでしょう。日本の小売市場における海外ブランドジュエリーの割合は、今や3割以上を占めているとも言われています。市場が緩やかに回復するとしても、それを海外ブランドジュエリーに持っていかれていてはなにもならないということも同時に認識しておくべきです。

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LUSH「シーベジタブル」、第八蛸華丸「塩ねぎマヨ」、ニトリ「センターテーブル」

LUSH「シーベジタブル」、ニトリ「センターテーブル」、第八蛸華丸「塩ねぎマヨ」

LUSH「シーベジタブル」、ニトリ「センターテーブル」、第八蛸華丸「塩ねぎマヨ」

本日は、伊丹で買い物。

LUSHでミントのきいたソープ「シーベジタブル」を購入。これから汗ばむ季節になりますので、風呂上がりサッパリするソープを買いました。バスルームに置いておくだけで爽やかなミントの香りが漂います。それにしても、LUSHの商品のネーミングはどれもしゃれてますね。


その後、第八蛸華丸で「塩ねぎマヨ」を食べました。さすが関西、お好み焼き、たこ焼き、うどんは、どこのショッピングモールに行っても置いています。東京は、ラーメン屋、牛丼屋が多かった気がします。


最後に、ニトリへ。取り寄せをお願いしていましたテーブルを受け取りに。外装のダンボールには、「メードインベトナム」の文字が。コストダウンをはかるためベトナムで作っているようです。シンブルな色調とデザインですが、しっかりとした作りこみです。低額ジーンズもベトナム製が多いようですが、品質はしっかりしていて決して侮れないですね。

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「伝統産業の日2010」 京都

伝統産業の日2010 京都
伝統産業の日2010」。

きて、みて、わかる、ほんまもん。体感!京の神髄。

3月13日から22日まで京都岡崎・東山、四条京町家・室町、西陣エリアなどで京都の匠の技を体感できるイベントが展開されます。


期間中、きものでおでかけすると、入場無料となる施設があったり特典があります。


「金属工芸合同展」には行ってみたいですね。

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「タンザニアの宝石(Gem of Tanzania)」は、アニョライト?

AFPによりますと、「一時は1100万ポンド(約16億円)の価値があるとされた石、「タンザニアの宝石(Gem of Tanzania)」が、わずか8010ポンド(約113万円)で売却されていたことが明らかになった」と報道。

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「タンザニアの宝石」は重さ約2.1キロの紫色の石で、一時は世界で最も高価なルビーとされ、4000万ポンド(約57億円)の負債を抱えて09年に経営破たんした英建設会社リーキン・コンストラクション(Wrekin Construction)の主要な資産とされていた。


 英メディアは前年、この石は実はアニョライトのかたまりで、せいぜい物珍しい文鎮程度の価値しかないと伝えていた。報道によれば、これまでに出ていたこの石の複数の鑑定証は偽造として無効にされている。

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アニョライト 「ジュエリー用語事典」より

緑色の不透明なゾイサイト。ルビーの結晶を含むものはルビー・イン・ゾイサイトという。アニョは産地のサンザニアの部族語で、緑の意。

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デビアス「アンシャンテ ロータ ス コレクション」に新作

Lotus1

昨年、発表された、ロータス(蓮)のモチーフが愛らしい「アンシャンテ ロータス コレクション」に、ピンクダイヤモンドをあしらった新作が3点お目見え。

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濁った水の中で根を張り、水面に繊細で清らかな花を咲かせるロータス(蓮)と、何十億年という地球の営みによって神秘的に誕生し、力強い輝きを放つダイヤモンド。両者が持つシンボリックな共通点にインスパイアされて生まれたデビアスの新コレクション「アンシャンテ ロータス」。

ひと筆で書いたような繊細で滑らかなラインが表現するのは、ロータスのフォルムとダイヤモンドの無限性。また、ロータスの花を包み込む葉の形は、クラシカルなハートのモチーフであると同時に、ダイヤモンドのテーマであるLOVE(愛)を表している。デビアスならではのクラフトマンシップを駆使したフローティング マイクロパヴェのセッティングが美しい。


ピンクダイヤモンドの希少さと、ロータスの中でも最高とされるピンクロータ スのイメージが相まって、この上なく気品のあるフェミニンなジュエリーに。 このほかにもピンクダイヤモンドを使ったエンゲージメントリング、ピンクの ストラップを使ったダイヤモンドウォッチなど、デビアスには幸せのピンクが 溢れています。

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次々と新作を発表するデビアスブランド。中国にも出店する予定なので、日本でテストマーケティングしているのでしょうか。中国の富裕層が銀座にツアーで来ているようなので、そういうことも織り込み済みなのかも・・・。

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ぎょうさん買うたろう!商品券

ぎょうさん買うたろう!商品券
大阪で売り出した「ぎょうさん買うたろう商品券」。


10000円で商品券を買えば、11500円の買い物ができます。つまり、15%お得。5%を大阪府、10%を販売店が負担する仕組み。


橋下府知事もいろいろ考えまんなぁ。

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値引きもここまでくれば・・・

値引きもここまでくれば・・・
宝石店のクリアランスセールの広告。大きさは、私の等身大ぐらいでしょうか。

値引きセールで、3割、4割引きは当たり前とよく言いますが、9割引きは、ちょっと驚き。


ただ、その対象商品と言うと、やはり「推して知るべし」なのです。


値引き率で客を釣る?手法は、よく食品スーパーで見かけますが、非日常品で夢の対象であるべき宝飾品の販売に同じことをやっていいのか疑問に思います。

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ばちんこ 「あしたのジョー」

ばちんこ 「あしたのジョー」
打つべし!

あしたのために、その1。


でも、きょうは止めとく。勝てそうもないから。


あしたのために、番外。勝負しないのも戦略のうち。

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鍛造と鋳造の違い

鍛造と鋳造。まさに、一時違いで大違い。

日本ジュエリー協会「ジュエリー用語事典」より

鍛造 forging dapping

金属を、工具、金型を用いて圧縮または打撃して成型や鍛錬をする作業。成型のほか繊維を微細で均一にし、機械的性質を改善する効果がある。高温状態の熱間鍛造、常温状態の冷間鍛造があり、材料によって使い分ける。

鋳造 casting

鋳型に溶融金属を流し込み鋳物を成形する方法。鋳造、鋳金などという。金属を加工する工法中、立体的形成で量産に適している。貴金属を始め、鉄、銅合金、錫、アンモニー、アルミニュウム、マグネシウム、チタンなど幅広い金属が使用される。砂型、ロストワックス法、ダイ・キャスト法、ラバー・キャスト法など工法にも種類がある。

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説明が専門的になり過ぎました。「百聞は一見に如かず」の言葉通り、鍛造についてすばらしい動画があります。

諏訪貿易の原田信之氏のブログ「ジュエリーコンシェルジュ原田信之」のエントリー「指輪の基本形」に「手作り鍛造リングの出来るまで」が掲載されています。とてもわかりやすく、手作り鍛造リングの制作工程が見て取れます。

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デビアス社の歴史とダイヤモンド産業(3)

ダイヤモンド市場を独占してきたデビアスに変化があらわれます。

2000年、デビアス、DTCは、サプライヤー・オブ・チョイス(SOC)戦略を発表し、その後その政策を実践してきました。

サイトホルダーを見直し、2005年6月には、新たに11社(団体)が文字通りチョイスされ、7月には、DTCによる「付加価値サービス」(VAS)が適用されました。新たに選ばれたサイトホルダーの会社には、インド、南アフリカの会社が多く含まれています。スモールサイズの研磨をインドで、ラージサイズの研磨を南アでといったDTCの戦略が見てとれます。

デビアスはかつては、南アフリカのヨハネスブルグ市場やロンドン市場などに上場していましたが、2001年に上場廃止。南アフリカの大富豪であるオッペンハイマー一族が、彼らの所有するアングロアメリカン社と共に株式の8割以上を取得し、事実上私有化したためです。

デビアスは、小売業態にも積極的に進出します。

LVMHとの合弁事業であるデビアスLV店は、ロンドンに1号店を開店。その後、日本で百貨店のインショップ展開。米国では、ニューヨーク五番街店に続き、2005年には、ビバリーヒルズ店を開店しています。


デビアスは、経済成長が著しい中国にも出店しようとしています。2010年2月11日、ブルームバーグが以下のように発表しました。「ダイヤモンド生産で世界最大手のデビアスは、ダイヤ小売り事業の中国戦略を真剣に検討しており、同国に複数の店舗を開設する可能性がある。同社マネジングディレクターのガレス・ペニー氏が南アフリカ共和国ヨハネスブルクの702トークラジオとのインタビューで述べた」。

今は、デビアスと言えば、ダイヤモンドそのもののブランドであったり、ダイヤモンドジュエリーのブランンドとしてユーザーに認知されるようマーケティング戦略が展開されています。トリロジーという3個のダイヤモンドを使ったダイヤモンドジュエリーは、DTCの登録商標で、販売できるショップは限定されています。DTCに認定を受けていない専門店では、トリロジーというブランド名を使用することはできません。フォーエバーマークも同様です。

販売戦略の変更(SOC~サプライヤー・オブ・チョイス)により、今は「DTC」がタイアップしている大手ナショナルチェーンや専門店の販売促進のバックアップをしています。

デビアスDTCのSOC戦略、デビアスブランドの小売、鉱山開発や研磨地域の特性化は全て新しいネットワークの構築へのチャレンジだと思います。

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休日の始まりは、ミスドで

休日の始まりは、ミスドで
今日は、朝から冷たい雨が降り、散歩のスタートはミスドになってしまいました。


休日なのに、6時に目が覚め、デビアスについてまとめていました。シリーズの3回目。今日中にブログにアップします。

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デビアス社の歴史とダイヤモンド産業(2)

以下、2004年末にまとめたものです。少し古い話しが入っていますが、ご辛抱を。

南アフリカのビジネス・デイ・オンラインが2004年10月21日、デビアス社長ゲーリー・ラルフ氏とのインタビューで今期のデビアスの業績を明らかにしました。
「ダイヤモンド・ジュエリー売上高が記録的な数字となり、デビアスは昨年の売上高をオーバーすると予測している。これは、中国とインドで販売が好調で世界的にも大幅に売上が伸び、最高の年になるだろう。」とコメントしています。

しかし、ボツワナでのストライキの影響で原石生産は半期の目標を若干下回っています。今期の生産目標より2~3%少なくなるものの、実質生産量は、昨年対比より多くなる見込みです。

「デビアスは、ロシアとの関係をより密接にすることにより、新しい生産地の開拓に努力するとともに、南アフリカ、アンゴラ、コンゴ民主共和国、カナダでの探鉱活動を進める」とゲリー・ラルフは付け加えています。

ドル安、中東情勢の不安定、原油高などの世界情勢の状況など、デビアス及びダイヤモンド業界を取り巻く環境の変化にも注目していく必要があります。

さて、セシル・ローズ氏によって設立された、デビアスは、オッペンハイマー氏に引き継がれていきます。オッペンハイマー氏が確立したデビアス機構の仕組みとは、一体どのようなものであったのか述べることにしましょう。

1.デビアスの機構の主要三部門

デビアスは、基本的に次の三つの部門で成り立っています。
1)ダイヤモンド・プロジューサーズ・アソシエーション(Diamond Producers Assosiation)
DPAは、生産者連合を形成し、生産調整を行いました。

2)ダイヤモンド・トレーディング・カンパニー(Diamond Trading Company)
DTCは、その生産物を一括して買い上げ、分類作業を行います。

3)セントラル・セリング・オーガニゼーション(Central Selling Organization)
CSOは、分類されたダイヤモンドを一手に販売します。

このシステムにより、生産調整を行い、その生産実績に応じた価格を決定し、販売で得た利益をプールすることにより、生産調整に不可欠な資金を得るという仕組みを確立しました。

2.デビアスの機構の全容

1)アングロ・アメリカン・インベストメント・トラスト(Anglo-American Investment Trust Ltd.)
この資本家トラストは、生産者側のデビアス合同鉱山会社をはじめ、販売会社側のDTCに至るまで、直接、間接に投資することにより、世界のダイヤモンド市場を統括しています。

2)デビアス合同鉱山会社(De Beers Consolidated Mines Ltd.)
自ら採掘を行う他、その子会社、生産組合、その他の会社との契約により、殆ど全てを統括している中枢会社です。

3)ダイヤモンド・コーポレーション(The Diamond Corporation Ltd.)
デビアス合同鉱山会社の全額出資の会社で、非組合との斡旋、買い取り、契約によって各国から産出されるダイヤモンドを引き受ける会社です。

4)ダイヤモンド生産者組合(The Diamond Producers Association)
デビアス合同鉱山会社やダイヤモンド・コーポレーションが一丸となって、ダイヤモンド生産者組合を構成し、原石の統制を行っています。

5)ダイヤモンド・トレーディング・カンパニー(The Diamond Trading Company Ltd.)
生産者組合から宝石用のダイヤモンドを引き受け、世界の大小業者に販売します。

6)工業用ダイヤモンド配給会社(Industrial Distributors Ltd.)
生産者組合から工業用ダイヤモンドを引き受け、世界の大小業者に販売します。

3.サイトによる販売

ダイヤモンド原石は、CSOが行う「サイト」によって販売されます。このサイトに参加できる資格をもつ業者を「サイトホルダー」と言います。サイトホルダーは事前にCSOに自社の要求をダイヤモンドの種類別に提出しますが、それはあくまで買い手側の要望であって、その要求が満たされると決まったわけではありません。

各サイトホルダーは、CSOからダイヤモンド原石の入ったパーセル(袋)を受け取り、その中身を確認した後、買うか、買わないかを判断します。そのパーセルの中のダイヤモンドを選別し、自分の気に入ったものだけを買うことは許されません。勿論、気に入らなければ、買うことを拒否することは出来ますが、次のサイトには呼ばれないことがあり得ますので、殆ど買うことになってしまいます。業者にとってデビアスから原石の供給がストップすることはまさに会社の死活問題になります。

このように、デビアス社は、鉱山からの原石を独占し、サイトという巧妙な販売スタイルを確立することにより、ダイヤモンドの流通と価格を自在にコントロールすることに成功するわけです。

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デビアス社の歴史とダイヤモンド産業(1)

昨年末、「絆story」というコンセプトのもとフォーエバーマーク エンコルディア コレクションを発表したデビアス。

「愛の誓いとして、信頼で結ばれた友情の証として、そして、数多くの人との絆に支えられて仕事を頑張ってきた自分のご褒美として」エンコルディア コレクションは、いかが、と謳っています。

そこで、まず、デビアスを知るために、「デビアスの歴史とダイヤモンド産業」について簡単にまとめたものをお読みください。


1.ダイヤモンド産業の黎明

古代、唯一のダイヤモンドの産地はインドでした。川の流域などで見られる漂砂鉱床は、ダイヤモンドを含む源岩が風化、浸食され、川の流れに運ばれて堆積したものです。ダイヤモンドの比重が重いため、川の流れの途中で川底の砂礫層の中に堆積します。ものによっては、海岸の砂礫層や沿岸の海底に堆積します。当時、ほとんどが人海戦術による採鉱にすぎませんでした。

ちなみに、ダイヤモンドの母岩であるキンバーライトやランプロアイトは地下100m~1kmでパイプ状に鉱床を形成しています。このようなパイプ鉱床の現場では、近代的な大規模な施設を建設し採掘しています。キンバーライトやランプライトに占めるダイヤモンドの含有率は濃密で巨額の投資に見合うからです。

さて、1730年代になって、ブラジルが産地として登場します。ブラジル産のダイヤモンドは、それまで細々と産出していたインドに比較して膨大な量がありました。これが契機になって、ダイヤモンド加工工場がアムステルダムやアントワープに始めて設立されます。家内工業から産業への黎明になります。これらの貿易、加工、販売の全てがユダヤ人の手によってなされていました。

しかし、ブラジル産ダイヤモンドは、1860年代には枯渇し始めます。そのとき、南アフリカで新しい大鉱脈が発見されます。1899年から1902年にかけて起きたボーア戦争は、ボーア人が支配する共和国での黒人開放と、英国系外国人居住者の地位確保が主な理由とされていますが、英国の真の目的は、南アフリカで発見されたキンバレーのダイヤモンド鉱山とトランスバールの金を経済的に支配することであったとも言われています。

アフリカ南部のダイヤモンドの埋蔵量は、膨大で、1870年代にわずか10万カラットであったものが、1913年には600万カラットになりました。しかし、このような過剰生産は、ダイヤモンドの価格を非常に不安定にしました。

2.セシル・ローズのデビアス社
セシル・ローズは、ユダヤ系の資本であるロスチャイルドの後ろ盾で、デビアス鉱山会社(De Beers Consolidated Mines)を設立し、1988年にキンバリー鉱山を合併します。その後、ウェッセルトン(Wesselton)、ヤーガースフオンテイン(Jagersfontein)などの鉱山群を買収し、19世紀末にが当時の生産地の9割を支配するようになります。

しかし、セシル・ローズが死去した1902年には、プレミア鉱山が発見され、ナミビアの巨大な漂砂鉱床が発見され、デビアス社の支配は低下していきます。

3.オッペンハイマーの独占

ドイツ系ユダヤ人のオッペンハイマーは、1917年、金生産のアングロ・アメリカン社を設立し、その後、コンソリデイテッド・ダイヤモンド・マインズ社(CDM)を設立し、ダイヤモンド業界に進出しました。そして、1926年のデビアス社の役員になり、1930年にはデビアス社の会長になります。このオッペンハオマーにより、ダイヤモンド生産業者を支配する機構が創り上げられることになります。

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絆チョコ

絆チョコ
母親から、「絆チョコ」をいただきました。


いやしくも母親からもらったチョコを「義理チョコ」などとは言えるわけがありません。あえて、「絆チョコ」と言わせてもらいます。


ロイズのラムレーズンチョコと生チョコ。


めちゃくちゃ美味しい。美味しいチョコを食べると、ホント幸せな気持ちになります。


しかし、80を過ぎた母親がどうしてこんな洒落たチョコを知っているのか不思議。

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不況で質流れ品減る

質流れ品バザールが毎年人気を集めている阪神百貨店梅田本店(大阪市北区)が11日から2日間、高級ブランドなどの買い取りフェアを開催します。

毎日.JPから

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質流れ品バザールは今年で10周年。高級ブランドのバッグや時計、宝石などが格安に購入できるとあって、昨年2月には8日間の期間中の売上高が15億円を超えた。

バザールでは全国の質屋の「質流れ品」を販売してきたが、人気ぶりに比べ、最近は商品が集まりにくくなっている傾向が続いていた。不況のため高級ブランド品の流通が減り、質屋に持ち込まれる品自体が減っているためとみられる。同百貨店ではさらに広く、良質な品を集めようと、今回は事前に買い取りも実施することにした。

買い取りフェアは11日正午~午後7時、12日午後3時~7時に、11階グリーンルーム。売却は20歳以上の客に限定。全国質流れ品大バザールは21~28日の午前10時~午後8時(28日は午後4時まで)に8階催場。

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貴金属製品、ダイヤモンドを買い取る専門店が乱立気味です。実家近くの阪急岡町駅前商店街にも、貴金属、ダイヤモンドを買い取るチェーン店、買い取りを実施しているリフォーム店がありますが、実際に多くの持ち込みがあり、採算にあっているか疑問です。

不況が長引き、質屋にとっても、持ち込む側にとっても「良質な品物」はもうすでに持ち込まれてしまっていて、品不足になっているのでしょう。

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「パティスリー ジェイ・エル ムーラン」で

「パティスリー ジェイ・エル ムーラン」で
「パティスリー ジェイ・エル ムーラン」で
昨日、豊島公園近くにある「パティスリー ジェイ・エル ムーラン」でケーキを購入。オーナーは、フランス人で日本語がペラペラ。辻調理師学校で洋菓子作りを長年教えていたとか。


ムーランさんに、バレンタイン用のチョコを勧められましたが、自分で買うのはさすがにプライドがあり、それを振り切って、エクレアとりんごタルトを買いました。


最近、この二つにハマってます。

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「専門店不老長寿論」

 天野秀二氏は、老舗の果物店、新宿高野の社長室長兼ギャラリー支配人を長らく務め、現在もフルーツ評論家として活躍されています。

 フルーツが地上の宝石であるならば、宝石はまさに地中の宝石であるわけです。フルーツ専門店として新宿高野の発展に貢献した天野氏の戦略は、ジュエリー専門店の成長におおいに参考になることがあります。

 <反すう ~考え方の原点>

 過去を整理すると、さまざまなアイデアが出ます。昔の知恵や知識を現代風にアレンジして提案することが大切。「逆転の発想」で有名な組織工学研究所の所長だったロケット博士の糸川英夫氏は、「人間は老化する動物だ。だから、絶えず過去の出来事や覚えた知識を反復、反すうすることが大切。」と言っています。

 <レポート>

 「中央公論」に評論家の草柳大造さんが「専門店滅亡論」という論文を発表。近代小売業であるスーパーマーケットに押され、専門店や中途半端な店はどんどん整理統合されていくという論旨でしたが、天野秀二氏はそれに対抗して、「専門店不老長寿論」を展開。


 『消費者が商品を購入する場合の価値観は、合理的価値と情緒的価値の二つ。「実」「美」の二極の価値である。貿易自由化によって目新しい舶来商品が上陸し、消費者が群がったとしても、それは一時の現象にすぎず、やがて賢明な消費者は、「実」と「美」を分けて求めるだろう。「美」を求める消費者のニーズに合わせるのが専門店である以上、専門店は不老長寿なのである』。

 以上の見解は、まったく今のジュエリー業界に当てはまる現象ではないでしょうか。もし、海外有名ジュエリーブランドが「実」、持っていること自体が実質だとしたら、それに対抗するのは、専門店はやはり「美」を追求しなければなりません。

 しかし、伝統に培われたヨーロッパの宝飾文化に対抗して、「美」を追求することは、並大抵の努力では成し遂げることは困難でしょう。ただ単に、ヨーロッパのジュエリーのものまねをしているようでは、日本の宝飾文化は育ちません。日本の消費者の感性に訴えるような作品を提案しなけれればなりません。例えば、江戸小紋や薩摩切子、日本独自の文様をアレンジしたジュエリーを提案する、漆、七宝、象嵌、打ち出しなどの技法を応用するなど工夫が必要です。

  <新しい戦略>

 天野秀二氏は、「フルーツ頒布会」を始めました。果物に情報という付加価値をつけて個性化を図ろうとしました。毎月、旬の果物とそれにまつわる物語をセットで宅配しました。名前は聞いたことがあっても、見たことも食べたこともない果物や、一度食べてみたいと思っていた果物などが毎月定期的に配達され、各家庭で喜ばれました。

  「フルーツ倶楽部」は、産地へいって食べながら学ぼうという試食ツアーです。

 ジュエリーでは、毎月、旬な宝石を頒布することは不可能です。旬な宝石というものがありません。毎月、誕生石を頒布することはナンセンスです。しかし、情報という付加価値をつけることは可能です。宝石にまつわる情報、歴史は調べればいくらでもあります。最新のジュエリー事情をお客様にはがきでご案内することも可能です。情報の発信をどうジュエリーの販売に結びつけるか、それが専門店の知恵です。

  専門店は、今、攻めの経営が求められています。海外のジュエリー業界展には、今や多くの専門店のオーナーが視察に行っていますし、現地で買い付けをしています。過去、ヨーロッパのジュエリーショー視察は、日本では、メーカーや大手の卸業が主体でしたが、もうそういう時代ではありません。ジュエリー専門店は、海外の情報をいちはやくキャッチし、海外に飛び出る姿勢がなければ、この先発展は望めないのではないでしょうか。

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ジュエリーデザイナー 山崎藍子 ルネッサンス・ジェム 「BASELWORLD 2010」への出展

 以前、当ブログ「宝石月夜ばなし」でご紹介しました、ジュエリーデザイナー山崎藍子氏の会社、有限会社ルネッサンス・ジェムが2010 年 3 月 18 日から開催される「BASELWORLD 2010」に出展されますので、ご紹介します。海外、それもバーゼルに出展。すばらいいチャレンジですね。よい出会い、実のある商談になればいいですね。期待しております。

「宝石月夜ばなし」掲載記事 ジュエリーデザイナー 山崎藍子 ルネッサンス・ジェム

以下、ルネッサンス・ジェムWebサイト ニュースリリースより抜粋

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「BASELWORLD 2010」への出展について
有限会社ルネッサンス・ジェムは、2010 年 3 月 18 日から開催される「BASELWORLD 2010」に出展します。


「BASELWORLD 2010」開催概要
会期
2010 年 3 月 18 日~3 月 25 日
 
会場
Messe Basel (スイス バーゼル市)
 
主催者
MCH Swiss Exhibition (Basel) Ltd.
 
開催規模
160,000平方メートル
 
開場時間
8日間 9時00分~17時00分※最終日25日のみ 9時00分~16時00分
 
ブース番号
Japan pavilion B20 Hall 6 (National Pavilions Hall of Universe)

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豊中のタイムカプセル

豊中のタイムカプセル
散歩中、なにげなく通り過ぎていたモニュメント。


よく見ると、タイムカプセルの文字。なんだろう。なんのため。夜、ネットで調べてみよう。

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宝石商セット

宝石商セット
どこに行く時にも携帯している4点セット。


セーム皮、ルーペ、ピンセット、ノギス。


武士の魂が、本差(長い刀)と脇差(短い刀)であるなら、宝石商の魂は、ルーペとピンセット。


プライベートの外出でも携帯しています。


過去にそのことで大きな御利益がありました。


ある時、業界のキーマンの社長二人にそのことで宝石商の端くれとして認めてもらい、その後、飛躍的に人脈が広がったこと。


高校テニス部の先輩Nさんは、「関西にNあり」と言われた名プレーヤーですが、テニスラケットのグリップ部分を切り取り、いつもそれをポケットに忍ばせ、グリップの感触を確かめていたことを覚えています。


何事も心構えが大切ですね。

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自家製りんごジャム

自家製りんごジャム
母親からもらった自家製りんごジャムがなくなったので、自分で作ることを決意。


長野の姉から送ってもらったりんごを使って、初めてりんごジャムを自作。レモン汁とグラニュー糖を味見をしながら適当に調整し、完成。


トーストを焼いて試食。うまい。やっぱり、料理の才能はある。自画自賛。

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つつしみを・・・

つつしみを・・・
今日の朝、服部の天神さんにお参りしました。そこにありました2月の標語。


つつしみを
人のこころの
根とすれば
言葉の花も
まことにぞ咲く


昨日の元朝青龍の引退会見。両親との思い出を語る時、さすがに涙をみせましたが、果たして「言葉の花」は咲いていたでしょうか。

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IJT2010 総括

IJT2010 総括
IJT2010総括をやっておきましょう。


IJTに出展する宝飾品メーカー・卸、関連業者、ジュエリーデザイナー・工房が年々減り、苦肉の策として、昨年より「時計展」を同時開催。今年、さらには、服飾、ファッション雑貨のブースを出展させていました。

相変わらず、破格バーゲンセールをしているブースには、あきらかに業者以外の一般入場者がスズナリになっていて、その様子はもはやIJTの風物詩?となりつつあります。


もはや新商品トレードショーとして注目を集めたIJTは、その面影はなく、「なんでもあり」というより、会場の雑踏のなかにいながらなぜか索漠とした印象を持ってしまう、そんな感じです。


こういう風になってしまったのは、主催者側だけの責任ではありません。出展者にも同じように責任があるのです。IJTに合わせて、新商品を開発したり、魅力ある提案、企画を発表する会社はほとんどなく、出展者は会場ですこしでも売り上げをあげるか、新規の顧客を見つけるのに必死になっています。


在庫処分バーゲン、あるいは、新規顧客開拓のための集団お見合い会場のようなIJTなら、もうそろそろやめたほうがいい、そういう意見が業界の大勢を占めることを期待してやみません。ジュエリー業界展のありかたを原点に立ち返って見直さなければならない時期はもう疾うの昔にきています。

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つぶやき

先ほどまで、業界の先輩と電話で情報交換。現状認識、課題共有、行動報告など。業界の未来は、暗澹としていますが、自分の周りは明るくしたいもの。一灯照隅。

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