接客マナーセミナー受講の愚
去年の暮れ、TVの情報番組で女性カリスマ接客マナー講師の活躍ぶりを特集していました。
ひとりでも多く固定客にしたい小売店の要請に応じるため、その講師は全国を飛び回っているようです。
ジュエリー業界においても、IJTやJJFの期間中、接客マナーの類いのセミナーが必ずといっていいほどあります。
端的にいいますと、接客の基本は二つです。
お客様の「お出迎え」と「お見送り」の二つです。
お客様を気持ちよく「お出迎え」し、また来ようと思わせるような「お見送り」ができるかどうか。
一流料亭や高級クラブにいくと、その二つは徹底しています。
一度しか行ったことがなく、二回目にお得意先を連れていったら、「仁醒様、いつもご利用ありがとうございます」とこちらを立ててくれた料亭の女将、半年くらいご無沙汰していたクラブに突然いき、席に座ると、速攻でキープボトルを用意するクラブの支配人。
一流どこになるほど、お客様のお出迎えとお見送りは素晴らしいものです。
バブルがはじけた今、高額な宝石を買える富裕層は、確実に「知的富裕層」に限られています。
言葉は悪いですが、「無知成金富裕層」はまさにバブルのようにとっくにはじけ飛んでしまっています。
「知的富裕層」にお店にきてもらい、その上でジュエリーを買っていただくには、基本的な接客は勿論必要ですが、もっと大切なことがあります。
単純な話し、その知的富裕層に合わせた知的レベルになること、豊かな感性を持つことです。
付け焼き刃のような接客マナーなどすぐはがれ取れるもの。
それより、もっと日々を大切に、そして有意義に生きましょう。
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