作家ジュエリーの時代
縮小傾向が続く日本の宝飾品業界。
ホテル催事に活路を求め、会場の目新しさを出すために、デザイナーブランドなどを配置し、業績をなんとか維持してきた日本のジュエリー業界。
しかし、近年、過度なローン販売が社会問題となり、さほど能力のない芸能人の自称ジュエリーデザイナー(なんちゃってデザイナー)に頼わざるをえない状況を業界は作り出してきました。
多店舗化にはしったジュエリーナショナルチェーンの商品は、均一化、陳腐化し、買取店化しつつある地域の宝飾品専門店は、大手の買取専門店との競争により埋没してしまいそうです。
閉塞感が漂う業界にあって、現状打破、ブレイクスルーできる業態のひとつに、「作家ジュエリー」があります。
写真の「In The Garden News Letter」を発行している有限会社ニックス・ファクトリーの中嶋邦夫氏のブランドは、これから大いに期待できる作家ジュエリーのひとつでしょう。
「作家ジュエリー」の課題は、限られた資本のなかで、ブランド価値を維持しつつ、効果的なPR活動を展開し、広報戦略を理解、推進できる人材が必要であることです。
作家ジュエリーだけに、作家はモノ作りに専念できる体制が絶対必要となるのです。
ホンダの創業者、本田宗一郎に、藤沢武夫がいたように。
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