ブランドの世界観アピール 長尺CM増加
企業が広告出稿を控えるなか、30秒を超える長尺テレビCMが増加しています。
ユニリーバ・ジャパンは、13日から、テレビ東京系列局でヘアケアブランド「LUX」の5分間に及ぶCM放送を開始。キャサリーン・ゼタ・ジョーンズさんを起用し、「ブランドの持つ世界観をネットを利用しない人にも伝えたい」とCM向けに再編成して放送しています。
CM総合研究所によりますと、日本のCMは15秒ものが約8割を占め、商品や企業を印象づけることを目的にしてきました。企業のPR手法が多様化するなか、2006年ごろから、テレビCMで伝えきれない情報を補足する手段としてウェブ連動型CMが多くなりました。しかし、ウェブCMを見るには、パソコンを立ち上げる手間があるため、必ずしもCMからサイトへ誘導できていないのが実態でした。
それならばということで、CMの時間を長くして、ブランドの世界観を印象づけるストーリー仕立ての長尺CMを制作する企業が増えてきているのです。
江崎グリコは、大人向けチョコレート「オトナグリコ」のCMで15秒と30秒を用意。シャープも薄型液晶テレビ「アクオス」や「プラズマクラスター技術」のCMで30秒のCMを制作しています。
17日のエントリー「ティファニーのロマンス物語」でご紹介しました「The Wedding Book」にもティファニーの世界観が展開されていたと思います。
ユーザーにブランドを認知してもらうには、その名前を連呼するだけではダメで、その世界観をアピールすることも必要になってきているようです。
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