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変わる消費行動、百貨店売上高 12年連続前年割れ

 19日、日本百貨店協会が2008年の全国百貨店売上高(既存店ベース)を発表しました。結果は、前年比4.3%減の7兆3813億円で、12年連続の前年割れ。金融危機が顕在化した昨年9月以降、宝飾品や婦人衣料の売上が急速の落ち込んだのがひびいたようです。

 昨年12月の売上高は、前年同月比9.4%減の7947億円で、12月としては統計を取り始めた1965年以来最悪の数字となりました。百貨店のクリスマス、年末商戦は、惨敗といってよいでしょう。

 地区別では、東京や名古屋など大都市圏が同9.6%減で、4カ月連続で地方より悪化。品種別では、衣料品が13.8%減、高級ブランドのバックなどの身の回り品が14.3%減、高級時計など美術・宝飾・貴金属は18.5%減でした。

 同協会は、株安による逆資産効果で中心顧客の富裕層が支出を控えたことに加え、景気後退で消費者が衣料品などの「非日常消費」から食品など「日常消費」にシフトしていると分析しています。

 12年連続の前年割れの原因は、果たしてそれだけなのでしょうか。どの百貨店でも取り扱っている高級ブランドの品揃えやメーカー主導の売り場運営など構造的な問題を解決しなければ、消費者の百貨店離れは歯止めがきかないと思います。

 百貨店の構造的欠陥は、低迷を続ける宝石店にも通じます。

 先ほど、NHK「プロフェッショナル まぐろ一徹、意地を張れ―まぐろ仲買人・藤田浩毅」を観ました。番組のなかで、宝石、ジュエリーの仕入れに応用できるヒントがありました。天然本まぐろの仕入れは、同じく天然宝石の仕入れにも相通ずるものがあるものです。

 明日から、東京ビックサイトで「第20回国際宝飾展 IJT2009」が開催されます。業界人の意識構造は変化しているのか確かめるために取材に行ってきます。

 

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