« 山口遼氏が語る、「ダメなデザイナー、宝石店、商品について」 | トップページ | 「JBS宝石鑑定士資格」養成講座(ディプロマ編エメラルド)にオブザーバー参加 »

「光岡自動車」的ジュエリーメーカーのススメ その1

Photo 写真は、フジサンケイ ビジネスアイより

 ビック3は深刻な状況にあり、自動車メーカー世界トップ企業となったトヨタですら利益が今期は1兆円減るだろうとの発表で、「トヨタショック」といわれる株の急落をまねく誘引になりました。

 新聞を読んでいましても、毎日景気の悪い話題ばかりなので、気分が滅入ってしまいます。何か建設的で明るいニュースはないものかと、紙面を探していますと、ありました、ありました、ユニークなスポーツカーを限定生産しています光岡自動車の新車発表。

 「光岡自動車(富山市)は3日、新型のオープンスポーツカー“卑弥呼”=写真=を4日から発売すると発表した。邪馬台国の女王・卑弥呼の気品と風格をイメージした縦長の流線形デザインが特徴」。

 デザインを担当した青木孝憲氏は「女性が運転したくなるようなスポーツカーを目指した」と言っています。価格は495万~565万円。国内外での販売目標は、年間たったの35台。1台500万として、35台売って、売り上げ1億75000万。他の自動車メーカーでは考えられない車種です。

 青木氏の発言「女性が運転したくなる」にはツッコミを入れたくなるし、このような高額で派手なスポーツカーを買って、乗り回すような女性が本当に日本にいるのかどうかも疑問です。この車をみて、映画「チャーリーズエンジェル フルスロットル」で悪女役に扮したデミ・ムーアが海岸に颯爽と乗り付けたスポーツカーを思い出しました。

 さて、話題が主題とそれてしまいましたので、本題に移ることにします。

 大量生産、大量消費の時代はとっくに終わった、と言いながら、やはり価格と効率化を追求し、商品を大量に作らざるを得ないのがメーカーの宿命です。特に、農産物、食品、生活必需品では。

 しかしながら、嗜好品においては、着実に少量生産、注文生産、オーダーメイドの時代に移行しています。にもかかわらず、どこの商品か区別がつかないジュエリーを作り続けている日本のジュエリーメーカー。

・・・・つづく。

|

« 山口遼氏が語る、「ダメなデザイナー、宝石店、商品について」 | トップページ | 「JBS宝石鑑定士資格」養成講座(ディプロマ編エメラルド)にオブザーバー参加 »

マーケティング」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。