東京ミネラルショーとIJT、JJFとの差
日本のジュエリー産業が危機的状況にあるにかかわらず、先日開催された「TOKYO MINERAL SHOW 2008」は大盛況のうちに閉幕しました。
ジュエリー業界の代表的な業界展、IJT、JJFは、前回開催時の出展ならびに来場者数の公式発表によりますとまずまずのようですが、各ブースは年々小さくなり、会場での成約率はいまひとつのようです。
宝飾業界に長く身をおく業界人のひとりとして、この差を感じないわけではありません。
IJTやJJFは、原則、業者のみが入場できることになっています。しかしながら、IJTでは、一目で一般ユーザーと判る方が多数入場しているようにみうけられます。
IJT開催時には、マスコミの報道がありますが、芸能人やアイドルが「日本ジュエリーベストドレッサー賞」を受賞!の映像ばかりです。報道側からみれば、(業界展は)それぐらいのニュースバリューしかないといわれれば、業界としては情けない限りです。
世界的にみれば、アジアでの業界展は、「香港インターナショナルジュエリーショー」が一番活況を呈していますし、宝石・ジュエリーのトレンドを見るとすれば、スイス「バーゼルワールド」やイタリア「ヴィチェンツァ・オロ」、アメリカ「JCK」に行くべきでしょう。
日本のジュエリー業界の閉塞感を打破するひとつの方策として、業界展を一般開放することは、一部業界人が盛んに提唱していることです。しかし、セキュリティーの問題、プライス表示をどうするかなど様々な課題をクリアーしなければ、実現できないことではありますが、思い切って土曜日だけ全面開放するなど方策はあるはずです。
「東京ミネラルショー」」では、来場者参加型のイベントを開催し、福引大会もあり、「見て・触って・学んで買って・楽しめる」会場運営がなされています。
宝飾業界のトップの皆さん、「東京ミネラルショー」を見習って、「宝石の神秘・美しさ」「ジュエリーの魅力」を大いにアピールできる業界展を是非開催してください。
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