カルティエなどの高級ブランド、X'mas前に値下げ
11月に入り、海外高級ブランドの値下げが相次いでいます。
11月に入って値下げした主な高級ブランドは、以下の通り。
サウヴァトーレ・フェラガモ: 10日より 6万8000円のとーとバックなど従来より価格を1割前後抑えた女性用靴・バックなど24品を発売
カルティエ: 21日より ジュエリーやウォッチ、アクセサリーほぼ全商品を平均約10%値下げ
S.T.デュポン: 21日より ライターやペンなどほぼ全商品を平均10%値下げ
モンブラン: 27日より 筆記具やウォッチなどほぼ全商品を平均約10%値下げ
円高・ユーロ安が背景とはいえ、高級ブランドがこれだけ値下げに踏み切るのは、異例のこと。カルティエを展開するリシュモン・ジャパンは「円高をみて適正な価格にした。ディスカウントをして売り上げを上げようという意図はない」と断言していますが、その真意はいかがばかりのものでしょう。
9月のリーマンショック以来、ニューリッチ層の購買意欲は減退している模様で、日本百貨店協会が発表した10月の全国百貨店売上高(既存店ベース)は高額品が総崩れし、特にブランドバックなご身の回り品は前年同月比9.7%減と過去3年で最大の落ち込みとなりました。
「ルイ・ヴィトン」を展開しています仏LVMHモエヘネシー・ルイ・ヴィトンの1~9月の地域別売上高は、全体の11%を占める日本が前年同月比7%減となるなど販売不振に陥っています。
海外高級ブランドにとって、日本はドル箱。路面店は、ここ数年メガストア化し、日本市場に多額の資本投下していますので、最大の商戦クリスマス前の駆け込み値下げは、ユーザーの購買意欲をそそることに的を絞ったものと思われます。
ただ、売り上げ不振による値下げが続くようなことがあると、高級ブランドのイメージダウンにつながるので要注意ですね。
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