中国ジュエリー最大手「周大福」
中国宝飾市場で最大のシェア20%を握る香港の財閥、新世界グループの「周大福(チョウ・タイ・フォック)」の黄紹基社長が来日。そのインタビュー記事が、9月29日、フジサンケイ ビジネスアイに掲載されています。
中国のジュエリー市場の実態と大手宝飾企業のトップの考えを知るうえで大変参考になります。
周大福は、香港の非上場企業で、1998年に北京で1号店を開き、中国本土の市場に参入。今年は10年目で、中国の拠点は、フランチャイズ店を含め800店を超えました。中国本土のシェアは20%となり、だれでも知っているブランドに成長しました。
「中国以外では台湾、香港、マカオ、マレーシアなどに店舗展開している。今年末には全部で900店に達し、2008年の売上目標は、200億香港ドル(約2800億円)。このうち、中国本土での売上は110億香港ドル(約1540億円)と半分以上を占める。10年後には、売上規模を現在の6倍(約1兆6800億円)に増やしたい」と黄社長はインタビューに答えています。目標通りに成長すると、6年後には、周大福1社の売上で日本のジュエリー市場規模を超えることになります。
中国本土でビジネスを本格展開して10年になるが、香港など他の国・地域でビジネスをする点に比べ、大きな違いはあるか、という記者の問いに対し、こう語っています。「私達は香港企業だが、中国本土と考え方、価値観が異なる面があり、当初、その点を理解するのが難しかった。また、10年前の参入当時は、中国本土でのビジネスルールがまったくない状態だった。とくに、中国本土での人脈づくりが重要で、そこに苦心した記憶がある」。
「これから10年間は、中国市場に集中したい。他の国はあまり考えていない。中国の消費購買力が、中国のGDPの伸び率を上回る勢いで高まるとみているかただ。香港では、金からダイヤモンドに需要がシフトしてるように、中国でも同じような消費現象が起きてくると思う」と答え、日本でのビジネス展開に興味がないようです。
10年後には、世界最大の宝飾品会社に成長したいともくろむ、黄社長。ますます、意気軒昂といったところです。
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