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老舗百貨店「三越」、6店舗閉鎖へ

 4月に三越と伊勢丹が統合、三越伊勢丹ホールディング(HD)が誕生。国内最大の百貨店グループとなりました。

 傘下の三越は、9月25日、6店舗の閉鎖を発表。それは、老舗三越ブランドで全国展開する「三越モデル」の終焉を意味しています。計画では、池袋と鹿児島の主要店を来年5月6日に閉鎖。イオンのショッピングセンターにテナントとして入っている武蔵村山店(東京)、名取店(宮城県)、鎌倉店(神奈川県)、盛岡店(岩手県)の小型4店を3月1日に閉店します。

 三越は、2005年にも大阪、横浜、倉敷店を閉店しており、主要店は、3年間で18店から13店まで減ることになります。

 三越と伊勢丹の統合は、「負け組・三越」と「勝ち組・伊勢丹」と組み合わせと揶揄され、社内融和が懸念されていました。

 三越と伊勢丹は、もともと販売に対する考え方が違います。三越と伊勢丹の違いは、「売り場」をどう言っているかで如実にわかります。三越では、売り場を「お過ごし場」と言っています。かたや伊勢丹では、「お買い場」と言っています。「お過ごし場」といっている三越では、徹底したおもてなしが基本になっています。「お買い場」の伊勢丹では、洗練された革新的な商品が中心となっています。

 ある百貨店幹部が、「百貨店は地域でどれだけのシェアがあるかが重要で、経営統合による規模拡大のメリットは小さい。統合は店舗閉鎖やリストラをするためのものだ」と言ったことが現実のものとなっています。

 今の時代、規模の拡大によるメリットが少ないのは、同じ小売業態の宝飾店舗も同じ。近い将来、全国展開している大手チェーン店同士が統合する可能性はないとはいえません。特に外資が参入した会社はその可能性大でしょう。総合の後は、百貨店と同じく、店舗閉鎖とリストラが待っていると覚悟したほうがいいでしょう。

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