宝飾店は「百店百様」
日本の宝飾品ナショナルチェーンで、全国に100店舗ほど展開しているようなお店の画一的な店舗形態や商品構成を見るたびに思うことは、看板を変えれば、一体どこのお店か分からないという「脱個性化」現象はなかなか解消されていないことです。
あえてここでは、個別のお店の名前を公表することはやめておきます。
在庫回転率を考慮し、効率経営をしなければ、とてもやっていけない規模になってしまっているのでしょう。金、プラチナなど原材料の高騰で商品単価を下げる努力をするあまり、ますます面白みのない、どれも同じような商品が店頭に並んでしまっています。
地金が高騰することにより、「いらなくなった地金商品やジュエリーは、今が売り時」とばかりに大手「ジュエリー買取り店」が新聞広告を大々的に掲載するようになってきました。当ブログで紹介しましたように、タウン紙に広告を掲載する地域の買取りチェーン店も店舗を拡大しています。「ジュエリー買取り店」は既に競争の時代に入ってきているようです。その競争になかで、真の実力店のみが生き残っていくことでしょう。
個々のお店にオリジナリティーがなく、商品が同一化すれば、値段の競争になりがちで、いつ行ってもキャンペーン価格になっているお店が増えてきます。最悪なのは、閉店セールで商品の投げ売りが始まることです。そうなれば、各店舗の消耗戦になってしまいます。
そうならないために、宝石店の皆さんがそれぞれ「らしさの追求」を実践し、お店が百店あれば、百店舗の在り様があるような「百店百様」になれば、お店のスタイル、商品のバリエーションが増え、価格の過当競争がなくなり、業界が活性化すると思いますがいかがでしょう。
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