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お台場に「都市鉱山」

 7月22日、今日のフジサンケイ ビジネスアイ、一面トップは、「お台場に都市鉱山 三菱マテが廃棄物回収施設」。

 都市鉱山とは、「1980年代に東北大の南條道夫教授らが大量に廃棄される家電製品などから資源を回収し再利用することを提唱した際に使った造語。最近では、アーバンマインと英訳もされています」。

 非鉄最大手の三菱マテリアルは、東京・台場に隣接する江東区青海に、廃棄された家電製品や携帯電話端末などのスクラップを買い取る回収施設を新設しました。廃棄製品には、金、銀、リチウムなどのレアメタルが大量に残っていて、リサイクルが大きな課題となっています。2007年の携帯電話の回収台数が過去最低の644万台となり、00年ピーク時の半分以下に落ち込んでいて、リサイクルは思うように進んでいないのが実情。また、中国人バイヤーがサンプルも見ずに、ひと山いくらで買いあさる動きがここ1~2年で顕著になってきていることから、貴重な資源が海外に流出しているようです。

 施設には、購買担当者が常駐し、スクラップをラインに流すと自動的にサンプルを抽出して買取り価格を決める設備も導入しているので、利便性も向上しています。

 さて、御徒町のみならず、ジュエリーの買取り業者がここのところ街のあちこちに見かけるようになってきています。地金高騰の折、タンス預金ならぬ「タンスジュエリー」を回収して一儲けしようというお店が増えてきているのも、納得がいく現象でしょう。

 但し、、正統派宝石店を目指すのであれば、ジュエリーのリフォームビジネスはお薦めしますが、リサイクルビジネスには手を出さないのが懸命だと個人的には考えています。

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マーケティング」カテゴリの記事

コメント

中国の業者が日本のプラスチックのゴミを大量に買ってゆくのをテレビ番組で見ました。急成長中の中国と不況の日本、資源が出て行くのを抑えたい気持ちはありますが、実際に関わっている人たちは利益重視。生き残る為にはしかたないのかもしれませんが、将来が心配です。

投稿: emico | 2008/07/23 15:39

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