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「伝えるこころ」とは

 「宝石店がやるべきこと」を三つあげました。その中で一番のキモは、「伝えるこころ」です。今日は、その補足をしておきます。

 ジュエリー・宝石は、「ついで買い」がなくなり、「目的買い、指名買い」の時代になっています。「ブランド指名買い」、というのも購入時におけるひとつの選択肢です。ジュエリーを始めて買う場合は、安心感を得るために、ブランド指名買いが多くなるのは納得ができます。しかし、ある程度、ジュエリーを買ってきたお客さまは、商品を見る目を養ってきているはずですし、購入する前に、一般情報や口コミ情報をもとに、商品、お店を選択します。

 そこで重要になるのは、お店の姿勢であり、そこで働いている「人」にあるのです。究極は、その人の「こころ」にあると言えます。

 今日のフジサンケイ ビジネスアイの「著者が語る」コーナーで、「愛されて売る 魅せる販売術」(美月あきこ著)というビジネスノウハウ本が紹介されています。

 著者はこう語っています。

「モノを売るときの絶対成功のセオリーは、商品の付加価値である売り手の魅力を高めることだったのです。私たち自身がお客さまから愛され、好感を持っていただけたら、商品自体がグンと魅力的になります。どんな値引きやオマケよりも効果絶大で価値のあるものなのです」。

 囲み販売やショッピングローンを強要したりして宝石・ジュエリーを強引に販売してきた結果、ジュエリーに対してユーザーからの不信感を招き、宝石店が敬遠される、そんな悲しい現実を生み出してきました。

 そういう現実を生み出してきた「宝石店の姿勢、経営者のこころ」は、おおいに反省すべきであり、「着ける楽しさ」「持つ喜び」を伝える豊かなこころえを持った人の育成が宝石店に絶対に必要です。というより、まず経営者自身が変わらなければ、どうしようもありませんが。

 

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