百貨店離れ鮮明
日本百貨店協会が7月18日発表しました6月の全国百貨店の既存店売上高は、前年同月比7.6%減となり、1998年3月に前年の消費税引き上げ前の駆け込み需要の反動で20.8%減となって以来、10年ぶりの大幅なマイナスとなりました。2008年上期(1月~6月)でも2.8%減と2年ぶりに前年同期を下回り、03年上期以来のマイナス。
06年、踊り場から反転基調に転じた全国百貨店の売上に再び翳りが見えてきました。百貨店協会、新聞各紙は、ガソリンや食品などの相次ぐ値上げラッシュで「不要不急」の支出を絞り込む節約志向が百貨店を直撃しているとか、株価の低迷で高額品の売上が伸びていないなどの分析をしています。
それにさらに付け加えるならば、「ついで買い」の減少、「商品力」不足があげられるでしょう。百貨店に行き、衣料品を買い、階上の食堂街で夕ご飯を食べ、帰りに地下でケーキをお土産を買うというような一連の消費行動は今は薄れています。有名店やブランド店が路面にメガストアを展開していますので、あえて百貨店で買い物をする必要がなくなってきています。「目的買い」のお客さまであれば、最初から品数が豊富なメガストアに行ってしまうのはしかたのないことです。
ジュエリーは、「ついで買い」から「目的・指名買い」「口コミ買い」へ
ジュエリー業界において、当ブログで、 08年、今年のテーマは「商品力」として取り上げました。百貨店、スーパーマーケットについても同じことが言えます。メーカーと共同企画したり、PB商品開発を再度見直すなど、今年は、小売店の独自性、商品力が尚一層問われることになるでしょう。
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コメント
そうですね。
百貨店で買い物するよりは、好きなモノが決まっているので、専門店に行って、買う傾向がありますね。
その分歩くので、この時期ちょっと辛いですけど。
投稿: emico | 2008/07/22 11:08