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「デビアス 20万円婚約指輪」販売の意図

 7月4日、日経MJの記事。「デビアス 20万円婚約指輪 既存商品の半値 ドル安生かし調達」。

 英宝飾販売大手デビアスダイヤモンドジュエラーズは、「フォーエバーリング」シリーズ4モデルを6月より日本で販売しています。「昨年9月米国で販売し滑り出しは好調」と発言していますのは、CEO ギー・レマリー氏。

 ダイヤモンドのグレードは定かではありませんが、最も安いタイプは、0.30ctで価格が20万円。既存商品の半値ということです。

 当ブログ、6月7日のエントリー ブランドとしての「フォーエバーマーク」 の最後に私はこうコメントしていました。

 

目に見えない刻印を施した、フォーエバーマーク付きダイヤモンドがブランドとして成功するかどうかは、DTCの「広報」活動の成否にあると思います。

 
今回発表になった婚約リングは、「フォーエバーリング」というブランド名で、商品そのものにブランド名がついています。目に見えない刻印「フォーエバーマーク」を一般に認知させることはやはり難しいと判断したのではないでしょうか。

 

「フォーエバーマーク付きダイヤモンドを使用した婚約リング フォーエバーリング」のほうが判りやすいのは確か。

 一番安いクラスは「0.30ctで価格が20万円」ということですが、日経MJの記事にグレードが明記してありませんので、なんとも評価のしようがありません。しかし、少子化と消費の冷え込みで、今後、ブライダル需要は減少傾向になることは明白です。

 「婚約指輪は、給料の3ヶ月分」というキャッチフレーズは、もう遠い昔の話し。これからは、二極化する市場にどう対応するかが重要で、今回のデビアスの戦略は、そこに立脚したものと推察できます。ひょっとすると、「フォーエバーマーク」は、「フォーエバーリング」販売の伏線であったかも。そうであれば、「フォーエバーブレス」「フォーエバーピアス」などシリーズ化した商品が今後出てくる可能性が充分あると思います。

 なによりも重要なのは、縮小傾向にあるエンゲージ・ブライダルリング市場において、ますます競争が激化するということでしょう。 

 

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コメント

 デビアスの「ダイヤモンド婚約リングは給料の3ヶ月分」キャンペーン華やかな頃、「あの人が買っているのなら、あのお友だちも買っているのだから」といって、こぞってダイヤモンドリングを買ったものでした。

 今では、「あの人も買っていないなら、あのお友だちももらっていないのだから」婚約リングは買わなくても平気、という時代になっています。

 変われば変わるものですね。

投稿: 仁醒 | 2008/07/07 22:06

最近は婚約指輪を作らないカップルも増えてきたみたいですね。
若者の低賃金化によって、ますますそういう人達が増えていきそう。

投稿: emico | 2008/07/07 15:45

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