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多くの「宝石商」が「古物商」に・・・

 2007年10月22日の当ブログエントリーのテーマは、『日本の宝石商は「絶滅危惧種」』でした。
 http://gem-planet.cocolog-nifty.com/tsukiyo/2007/10/post_492f.html

 「余りにも極端な表現」、と笑い飛ばせない状況になっています。その兆候は至るところで散見します。

 まず、宝石・貴金属の買取専門店の新規オープンラッシュ。

Pnet04

 兵庫県西脇市を中心に配布している月刊タウン情報紙「ピーネット」。編集、発行責任者は、私の友人で、毎月私のもとにわざわざ郵送してくれています。ご覧のようにカラー刷りのすばらしいミニコミ紙です。さて、その紙面に、「金・プラ買取りマスター 西脇店」「ジュエリー&ブランドリサイクル リブラージュ」の広告が毎月のように掲載されています。

Jhanazima

 わが街、葛西にも「ジュエリー ハナジマ」があり、積極的にジュエリーの買取り業務を行っています。写真は、その告知ポスター。

 ジュエリーの下取り、買取りでは、「古物商」の免許が必要になります。ちなみに、古物とは、一度使用された物品や新品でも使用のために取引された物品、及びこれらのものに幾分の手入れをした物品のこと。

 古物の売買、交換する営業(古物営業)には、盗品等の混入の恐れがあるため、古物営業法により、都道府県公安委員会の許可が必要で、それを受けた者を「古物商」といいます。

 つまり、買取り専門店のオーナーやスタッフは、「宝石商」ではなく、「古物商」であるわけで、宝石店から買取り店に業態変更したお店には、宝石商はいなくなるわけです。

 最近、ジュエリー小売ナショナルチェーン大手「ベリテ」では、貴金属の下取り業務をやっています。

 業績不振が長引き、それが原因で会社やお店が倒産し、そこにいた宝石商(従業員)がこの業界から去ることがますます多くなっています。商いが減り、二代目が家業を継がなくなることも増えています。

 業界に勢いがなく、魅力がなくなれば、若い優秀な人材を確保できなくなり、業界は「老齢化」に向かうでしょう。そうなると、野生動物と一緒で、「絶滅の危機」に瀕することになり、「絶滅危惧種」となってしまいます。

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