宝石の街 御徒町の「買取り横丁」?
元「御徒町の住人」の私。25歳でおかちの卸業N社の寮生(会社の4階が寮?になっていて、いわゆる「住みこみ」)となり、滅私奉公(もう死語?)の日々。30歳で独立して、おかちに事務所を構え、職住接近がいいだろうということで、自宅は小島にあったこともあるので、おかちは「自分の庭」のようなもの。
昨日、仕事の打ち合わせで谷中にいく用事があり、おかちから上野公園を抜け、谷中の会社にいくことにし、久しぶりに「土曜」のおかちを訪ねました。
昨年は、JJAさんにHPリニューアルの件でよくおかちに通いましたが、JRおかちから脇目も振らずオーラムに向かって歩いていましたので、おかちの現状の変化にそれほど気をとめていませんでした。
今日久しぶりに、おかちを散策。JRおかち南口から、リュウツウさんの角をアメ横方面に向かう筋は、まさに「買取り横丁」になってました。
JR御徒町線路わきから昭和通りにかけての卸街は、かつて盛況だったその面影がなく、買取り店が点在し、各お店は閑散としています。
おかちはもう新しい商品を作って提案する街ではなくなっています。私の知っている職人さんの多くは廃業してしまっています。少なくなってしまった加工仕事さえ、その7割は、韓国系の会社にもっていかれているようです。
純然たる卸のお店はなりをひそめ、小売をするお店と渾然一体となり、今は買取り専門店が幅を利かせている始末。
宝飾加工会社を経営している私の知り合いの会社は、若手の職人を育てる余裕がなくなっているのか、アルバイトの中高年を安い時給で雇っているのが現状。
隣町の「アキバ」の目覚しい発展を見るにつけ、おかちまちの未来は、ますます暗澹としてきます。
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コメント
御徒町に今から行きます。
本当に御徒町には閑古鳥が鳴いて(泣いて?)
御徒町で働いているいる店員もそこに来ている
人達も「電話が鳴らない・・・売れない・・」
とぼやいています。
御徒町に行くだけで気がめいります。
仕事を始めた頃には、御徒町に行くと欲しい商材
や素材があったのに今では修理や簡単な加工と海外の
仕入の補いに御徒町を使っている感じです。
御徒町の賑わっている半貴石の店はやっぱり少し工夫が
あります。やる気のない店や勉強しない加工業者が売れ
なくなっているのは当然です。
加工途中の写真をメールで送って欲しいと言っても
「そういうの苦手だから・・・」と言う職人さんや
卸の店は残念ながら時代に取り残されていくしかないと
思います。
投稿: victorianbox | 2009/09/30 12:23
まさしくその御徒町に取り残されている私です。
最近にぎわっているのは半貴石のビーズ屋さん。
あとは飲食店、美容院などにとって変わってしまっています。
10年後は買取専門街。。からどんな町になって
いるのでしょうか?
投稿: hayashi | 2009/09/04 13:09