「紛争ダイヤモンド対応 Q&A」TDE
日本の代表的なダイヤモンド輸入業者のメンバーで構成された組織「TDE 株式会社ティーディーイー」は、この度、「紛争ダイヤモンド対応 Q&A」リーフレットを作成しました。
説明文は、全てQ&A形式です。全般的に、紛争(コンフリクト)ダイヤモンドについて、簡潔で非常にわかりやすいものになっています。
主な質問を列挙します。
キンバリー・プロセスとは何ですか?
海外で研磨されたダイヤモンドのなかに紛争ダイヤモンドが混入されている可能性はありませんか?
映画「ブラッド・ダイヤモンド」では、紛争ダイヤモンドが取引されているようですが、実態はどうなのですか?
紛争ダイヤモンドの日本への輸入はありませんか? 密輸されたりしていないでしょうか?
このダイヤモンドは紛争ダイヤモンドではないと、どうして言えるのでしょうか?
「紛争ダイヤモンド」とは何ですか?
紛争国はどこですか?
紛争ダイヤモンドの量はどのくらいあるのですか?
など。
さて、あえて、一言だけ苦言を申し上げます。
Q:映画「ブラッド・ダイヤモンド」では、紛争ダイヤモンドが取引されているようですが、実態はどうなのですか?
A:この映画は1990年代のシエラレオーネの内戦状態を舞台にしたフィクションです。過去、シエラレオーネで、紛争ダイヤモンドが噂されたことは事実ですが、現在では紛争は沈静化しており、国連の制裁国から除外されています。
ここで、「シエラレオーネで、紛争ダイヤモンドが噂されたこと」という表現になっています。1990年代、シエラレオーネでは、紛争ダイヤモンドは、本当に噂に過ぎなかったのでしょうか。
私は、1990年代、シエラレオーネに行って、現地調査したわけではありませんので、シエラレオーネで、紛争ダイヤモンドがあったと100%断言できません。しかし、国際社会において、この時期、シエラレオーネで、紛争を起こした反乱軍が武器調達のため、ダイヤモンドをその資金源としていたのは自明のこととなっています。
ここは、「紛争ダイヤモンドがあったことは事実ですが、現在では沈静化されており・・・」としたほうがすっきり読めると思います。
最後に、「TDE会員の決議文書」を転載します。
「このダイヤモンドは紛争を助長せぬよう国連決議を遵守した合法的な供給元より購入されたものであります。私の知る限りまた、その先の供給元からの書面による保証により、このダイヤモンドがコンフリクトフリーであることをここに保証します。」
リーフレットの裏面に但し書きがあります。
掲載文の内容は2006年9月現在のものです。
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