2006年、DTCメディア広告費
本日のショート・コラムも、DTCに関係する話題を提供します。この「宝石月夜ばなし」のテーマが、一部シュエリー業界人の業界ばなしの「小ネタ」となっているようです。
一時期、休載しておりましたので、そういう皆様に、ご心配をおかけしましたが、このコラムのテーマがお互いのただの「ネタばなし」で終わらすことなく、建設的な意見交換に昇華させ、「業界を変えるような行動」に発展してもらいたいものです。
さて、広告代理店J.ウォルター・トンプソンの発表によりますと、2006年、DTCのメデイア広告費は、当初の計画より、17%引き上げることになっています。
広告費は、次の三つのテーマに重点補填されることになっています。
「ギフト・オブ・ラブ」「スリー・ストーン・ダイヤモンド・ジュエリー」「右手のダイヤモンド・リング」。
日本では、この「スリー・ストーン・ダイヤモンド・ジュエリー」が独自のブランド「トリロジー」になっています。最近のDTC「トリロジー」テレビCMは、こんな状況によるものでしょう。
もうひとつの理由として、DTCのキャンペーンに参加するための費用が馬鹿にならないので、参加する専門店が減っていることが挙げられます。
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コメント
DTC一社や、その賛同優良小売店グループの広告力では、以前のデビアス時代と比べて、宣伝能力が見劣りする事が避けられません。
やはり、ダイヤによって利益を得ている国や機関がそれ相応の負担をしなければならないと思われます。
以前なら、デビアス一社がほとんどのダイヤ原石を掌握していたのが、今では、ロシア・アフリカ・オーストラリア・カナダ等の国々がDTC以外のルートでも原石を販売し、利益を得ています。
そのような要因で、DTC単独によるキャンペーンへの力入れも違っているのだと思います。
投稿: bunkyu | 2006/10/07 16:56