下降する日本ジュエリー業界
ブログの更新が滞りがちで申し訳ありません。特に、ジュエリー業界の方より「どこか具合でも悪いのではないか」というご連絡をいただきます。ご心配ありがとうございます。
さて、ジュエリー業界の市場規模は、昨年、JJAなどの統計上、底を打ったと発表されました。その頃より、まだ底がある、二段底があると思っておりましたが、今年、1月より6月の上半期の売り上げは、昨年対比でマイナス傾向です。一部の企業、小売店では、頑張って売り上げを増やしているようですが、全体の売り上げを上昇傾向に押し上げる確固たる戦略や新商品がないことが一番の問題だと思います。
強引な展示会商法や読者モデルになりませんかと勧誘しつつジュエリーを売りつけるような商売がやっとなくなりつつあるのが唯一の救いです。
TVのCMでダイヤモンドジュエリーといえば、いまだに「トリロジー」です。なにもマスメディアだけが宣伝媒体ではありませんが、新しい企画商品が乏しいのが現実です。
昨年より、業界規模について、ジュエリー業界の方とお話しをするときに、個人的な見解として、このままの状態ですと、あと2割、3割は、落ち込むのではないかと言ってきましたが、今年になって売り上げが芳しくなくなったりして、その予兆がでてきたようです。
市場シェアーの2割、3割を占めるような大企業がない日本のジュエリー業界では、下降する市場規模を強引に反転させることは非常に難しく、需要とのバランスがとれるところまで業界が縮小することになりそうです。
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コメント
業界規模が絶頂期の三分の一になっているのに「背水の陣」で考えないでいることが問題ですね。
一般的な景気動向に注目し、ジュエリー業界はその恩恵にあずかるのは最後だから、もう少しすればよくなるだろうというような他力本願な考え方では手遅れになるでしょうね。
投稿: 仁醒 | 2006/09/20 23:15
仁醒さんのおっしゃる通り、画期的な商品を開発販売して行かないと、この業界は先細りですね。
特に、富裕層をが購買してくれる魅力的な商品を出せない所は、淘汰されますね。
デザイン・企画・購入者の好み調査・効果的な販売戦略等を背水の陣で考えないと、生き残れない時代です。
投稿: bunkyu | 2006/09/20 20:14