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再び「宝石の情報開示」

 またまた「宝石の情報開示」について。

 このブログを読まれている方であれば、社団法人日本ジュエリー協会の公式ウェブサイトに

 「宝石の定義及び命名法」PDF

 「真珠の定義及び命名法」PDF

が掲載されていることをご存知だと思います。

 しかし、その内容は専門的で、ジュエリー・宝石・真珠業者であればなんとか理解できるシロモノ?です。

 一般のユーザーがこのサイトの上記のPDFをダウンロードして理解しようとするでしょうか。そうとうマニアックな宝石愛好者以外はダウンロードしないでしょう。

 天然産の宝石であっても、全てが「ナチュラル・ナチュラル」(カット以外の加工、処理が施されていないもの)ではありません。それ以外は宝石ではない、「ナチュラル・ナチュラル」以外は扱わないというのなら、この業界は成り立っていかないのです。

 20年ほど前、バンコクのルビー・サファイア・メレーダイヤの最大手のカッティング工場に仕入れに行きました。ほとんど100%材料モノのルビー・サファイアは、熱処理されていて、「熱処理前」と「熱処理後」の大量の品物を見せてもらいました。

 ルビー、サファイアの材料モノの原石のままカットしたら、流通できる商品にならないのです。それが原産地(カッティング工場を含む)の実情なのです。

 アコヤ養殖真珠は、ほとんど、加温、漂白、調色等がされています。

 上記は、ほんの一例です。

 JJAやAGL(宝石鑑別団体協議会)のサイトで「定義、、命名法」を公開したことで、ユーザーに説明責任を果たしたことになるのでしょうか。大いに疑問が残ります。

 どうすれば、ユーザーに分かりやすく説明ができるのか、小冊子は必要ないか、広報はどうすればよいか、情報開示の方法、業者間のインボイス、現場の販売員の徹底などなど・・・。議論し、解決しなければならない問題は山積していると思います。

 「宝石の情報開示」を大いに叫んでいるのは、業界では少数派かも知れません。大手検索サイトで「宝石 情報開示」で検索してもほんの少ししかヒットしません。

 でも、「Gem-PLanet」や「宝石月夜ばなし」でこの話題は続けていきます。

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