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1%マーケティング

 ジュエリーの顧客層を考えるとき、どうしても見逃せないのが、富裕層。今や、バブル期のように、信販を使って無理をしてでもジュエリーを購入する風潮でもありません。

 国際金融グループのメリルリンチの調査によると、金融資産100万ドル(約1億1千万)以上(住居除く)の富裕層は、日本で前年比6%増の131万人(2003年3月末)。世界の富裕層の約2割を占めているそうです。

 日本の総人口の約1%がジュエリー産業の有力な顧客層であることは、否定できません。

 お昼のバライティー番組、「笑っていいとも」でゲストが会場の100人の内ひとりが該当する質問をするコーナーがあります。100人のなかでひとりを考えますと、非常にニッチな対象になります。しかし、100万人都市であれば、1万人が対象になります。

 1%の対象者にどう告知すればよいのか、商品政策はいまのままでよいのか、お店の体制はどうか、考えてみればいかがでしょう。

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高級品市場の活性化

 USAから逆輸入になった、トヨタのレクサスの販売が好調のようです。トヨタは、米国で長年にわたり、高級車ブランドとしてレクサスを育ててきました。

 トヨタの2005年3月期の国内販売台数シェア(軽を除く)は、44.5%と過去最高を記録しています。しかし、国内の販売の原動力になっているのは、コンパクトカーなどの利幅の小さい車種が中心で、営業利益は、11%減少しています。

 550万以上の高級車では、ベンツ、BMWが4分の3を占めています。

 自動車産業と同じように、高級ジュエリー市場においても、海外ブランドの一人勝ちであろうことは、推察できます。正確な統計がありませんが、100万円以上のジュエリー、500万円以上の宝石で、海外ブランドジュエリーのシェアはどれほどなのでしょうか。一度、統計をとってもらいたいものです。

 実際にしっかりした統計がない限り、現状の把握ができませんし、危機感、反省や対策が立てられません。ジュエリーの市場規模の数値すら怪しいものがあります。

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「どうしたら買ってくれるのか」NHKスペシャル

 昨日、NHKスペシャル「どうしたら買ってくれるのか」を観ました。主に、イトーヨーカドーの業務改革についてのドキュメントでした。

 モノを陳列していれば売れた時代は、とっくに終わっていることは、明らかで、本部のバイヤーや現場の店長もそのことは充分認識しています。では、どうすればよいのか。過去の成功体験やその延長での発想では、モノが売れません。

 「モノを売る」という発想から、「どうしたら買ってもらえるのか」という視点から考えなければなりません。消費者志向、マーケティング重視と言葉で言い尽くされていますが、実際の方法論やアイデアが浮かばず苦戦しているのが実情のようです。

 モノの価値、消費者心理、時代感など目に見えない事を模索する時代ですね。

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カウントダウン タイガース

 今日、M3に!! 遂に、セリーグ優勝にラスト・カウントダウン。

 1964、1985、2003。そして、2005。優勝する間隔が縮まりました。タイガースの黄金時代到来か?と思わせる快進撃です。ここは、単純に喜びましょう。それにしても、チケットは取れませんね。すでに、あきらめています。

 経験した優勝のうち、85年の優勝が一番、うれしかったですね。低迷が長かったからでしょう。それに、神宮での優勝のその瞬間、球場にいたからでしょう。その時のチケットは、ラミネート加工して大事に保管しています。

 今年の優勝は、やはり地元の甲子園で決めて下さい。頑張れ!!タイガース。

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JJA 部会 参加

 9月22日、JJA(社団法人 日本ジュエリー協会)の調査広報部会に、オブザーバーとして代理出席させていただきました。

 理事の皆さんは、会社の代表者や幹部の方々で、社業に忙しい中、手弁当で参加されています。JJAの部会活動は、JJAの会員のみならず、これからのジュエリー業界を牽引する重要なものです。

 これまでの理事のメンバーは、会社の会長級の方々が中心でしたが、今期は特に、メンバーの若返りが図られ、前向きな話し合いがされているようです。

 これからの会社は、広報、プレスが対外的に重要なポジションを占め、その言動は、企業イメージや株価にも影響します。内閣で言えば、官房長官、政党であれば、幹事長でしょうか。

 JJAの調査広報部会の皆さんのご活躍を期待しています。

 

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「iPod nano」VS「Walkman」

 「iPod nano」は、SONYの専売特許であった、世界最小、最軽量のお株を奪う商品です、しかも、「nano」というネーミングは、いかにも「小さい」イメージを消費者に与えます。

 「iPod nano」に対抗するSONYの「Walkman A」シリーズは、女性の化粧コンパクトのような形をしています。「iPod nano」と比較すると、SONYの先進技術を感じることは出来ません。SONYは、他社技術を提携によって取り込み、総合力で勝負しようとしています。膨大な研究開発費は削減出来ます。しかし、その反面SONYらしさを失います。

 HONDAは、ハイブリットエンジンを独自開発しています。さらに、エタノールエンジン開発の延長で、エタノールを精製するために「稲」の改良に着手し、世界的な発明を生み出したようです。

 HONDAにとっては、エンジン、SONYにとって音楽再生技術は、会社の中核技術であるはずです。会社の生命線です。

 最近の商品にSONYらしさがありません。大企業病か、あるいはトップの指導力がなくなったからでしょうか。

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第2回 GIA 新カットグレーディングセミナー

 9月20日、GIA 新カットグレーディングセミナーを受講しました。前回、6月15日のセミナーよりなお詳しい説明がありました。9月28日は、実際の測定器とソフトウェアを使ったデモセミナーがあります。そちらにも参加する予定ですので、新カットの内容と実際がより鮮明に理解できるのではないかと思っています。

 日本のジュエリー専門店では、光学的数値やシンメトリーを重要視した、「ハート・アンド・キューピット トリプル・エクセレント」の販売が多いのですが、今回の新エクセレントのサンプル画像から推測しますと、エクセレントの範疇はかなり広がるのではないかと感じました。

 28日のセミナーは、測定状況、サンプリング等が観察できるようですので、より理解が深まるのではないかと期待しています。

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勝ち組 ルイ・ヴィトンの戦略

 2004年度、海外ファッションブランドの法人所得ランクが発表になりました。

 申告所得のトップは、ルイ・ヴィトングループで、93年以降12年連続トップ。2位以下は、エルメスジャポン、ギャップジャパン、ナイキジャパン、アディダスジャパン、ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク、グッチグループジャパン、日本ロレックス、リシュモンジャパン、シャネル・・・。

 ルイ・ヴィトンJのCEO秦郷次郎氏は、「百貨店も高級ブランドも二十代の若い女性をターゲットにする時代は終わった。よりマチュア(成熟した)な世代に目を向ける時期にきた。日本の消費者は志向的にも成熟し、ブランドのDNAから外れる商品を見抜いてしまう」と語っています。

 マチュアな世代、ブランドのDNA。これからのブランド戦略にとって重要なキーワードです。

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改革へのスローガン

自民党の圧勝で終わった、衆議院総選挙。街は、平穏を取り戻しました。

 「改革を止めるな」の自民党に対し、民主党の「日本をあきらめない」。自民党は、わかりやすいスローガンで、しかも、自民党以外に入れると、改革を止めてしまうのではないかと投票者に思わせるようなキャッチコピーは、強力でした。

 自民党造反議員を公認せず、刺客には、マドンナ。よく出来たシナリオです。

 小泉首相は、脚本家としても、超一流でしょう。

 今回の選挙は、キャッチコピーとメディア戦略の重要性を再認識することが出来ました。我々が取り扱っているジュエリーやお店のブランド名、それに付随するコピーの良し悪しで、大きく売上を左右します。

 安易で一貫性のないブランド戦略は、効果が薄いことを肝に銘じましょう。

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LOHAS (ロハス)な人

 昨日のWBSの特集は、LOHAS。

 自分の生活、健康を大切にするとともに、環境にも配慮しようとする生活者を、LOHASと言います。そう言えば、自分自身もLOHAS的な生活をしているような・・・。

 さて、今の社会、特に若い世代については、世代別にセグメントすることは、難しくなってきました。時代における大きな潮流や流行は、長続きしません。

 しかも、LOHASな人は、どの年代層にも存在します。

 マーケティングは、マス、ターゲット、One to One と変化してきましたが、一元的な対応では、消費者を捕らえることは出来ません。そこに、商売の難しさがあり、おもしろさがあると思いますが。

 消費者、生活者の切り口を模索する時代ですね。

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NGS・GIA-CLUB オフ会

9月1日、東京ビックサイトで開催されたジュエリー業界展「JJF」初日にあわせ、NGS・GIA-CLUB のオフ会が東京汐留シティーセンター41F「すみれ」にて開催されました。

 NGS・GIA-CLUB は、GIAの卒業生、関係者で構成されています。現在は、インターネットでの情報交換、特に会員専用BBSにて、新しい処理宝石や鑑別方法、ジュエリーの流通情報など、ジュエリー業界を取り巻く最新情報について活発な意見交換が行われています。

 オフ会は、食事をしながら、フレンドリーな雰囲気のなか、ジュエリー業界における課題について真剣な発言が
あり、とても有意義な会となりました。

 NGS・GIA-CLUB は、GIAの卒業生、関係者であれば、誰でも入会できます。入会金、年会費は必要ありません。入会資格者で、入会希望の方、一度、サイトにアクセスして下さい。http://www.giaclub.com/

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「色でキレイを手に入れる」カラー・コーディネート実用書

 「色でキレイを手に入れる」(今井志保子著 日本実業出版社)は、カラー・コーディネートについて、独自のパーソナル・カラー理論でやさしく解説しています。

 カラー・コーディネートは、販売の現場に立つジュエリー・コーディネーターばかりでなく、商品開発、仕入れ担当者にとって必要な知識です。商品ディスプレーにも応用がききます。

 自分のパーソナル・カラーを「ゴールドタイプ」「プラチナタイプ」に分類。そのうえで、「きれい色」のコーディネート術、「苦手色」を着こなす配色テクニックを解説。メッセージカラーの使い方によって生活がどう変わるか本書に書かれています。

 ご興味のある方は、ご一読をお勧めします。

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