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年間売り上げ高では推し量れない名店の条件

 数年前、販売促進で使用するため、全国のジュエリー専門店リストを取寄せたことがありました。全国の時宝店(時計貴金属宝飾販売店)リスト約1万件余り全てにDM郵送やFax送信するわけにもいかないので、条件を付けることにしました。年間売り上げ高3億以上だとか、5億以上だとかで条件検索をしてリストを絞ってみます。

 長年ジュエリー業界にいますと、地方の一番店、二番店の名前ぐらいは頭に入っているものです。特に、卸業態に長くいますと。リストを見て、ああ、あの店もある、この店もある、とひとまず安心したりします。

 しかし、問題は、何年の統計に基づいたリストかと言うことです。時代の流れが速いので、3年、5年前の統計では、その売り上げ高は参考になりません。

 さらに、最近わかったことは、「消費者にとって」本当の名店は年間売り上げを基準にしてはいけないということです。そう言えば、自分が懇意にしている食事処の(「私にとっての」)名店は、大手グルメ紙に掲載されることもありませんし、みんな身内だけでやっているので年間の売り上げ高もたいしたことはないと思います。

 だいたい、しもた屋風でお店の概観にお金をかけていません。しかし、味、素材の新鮮さ、接客サービスは、超一流と遜色ありません。当然、ジュエリー専門店は、概観は大切ですが。

 一消費者として当たり前にわかっていながら、いざ、仕事となると、業界の常識にとらわれてしまいます。

 自分ではなかな気付かないものですが、業界の常識ボケはあるものです。業界内の視点と消費者の視点は必ず違うということですね。

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