« 2004年10月 | トップページ | 2004年12月 »

三次元CADでオリジナル・ブライダルリング

 俄(にわか)は、オーダーメイド専門のブライダルリング店「ルシエ」を12月、東京代官山に開業します。工房にはデザイナーとCADオペレーターを常駐させます。

 今や、CAD用デザインは、専用ソフトを使いPCで作成することができます。それを光造形システムを使って樹脂で原型を作成することが可能です。オリジナル・ブライダルリングなど比較的簡単な構造であれば、PCと光造形原型作成システムがあれば可能です。

 三次元CADシステムをPCを使ってデザインを書く作業は、ある程度研修を受けなければ難しい作業です。三次元グラフィックでデザインを作成する作業は、建築のグラフィックを書く作業に似ています。

 日本では、原型職人は、高齢化が進み、年々減っていきます。細かい作業を延々と辛抱強く進める作業は、大変な訓練と努力が必要です。

 CADと使った原型作りとそれを利用した商売は、これから必要になってくるでしょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

マダガスカル産ルビー

 ルビー、サファイアを中心とした色石の集散地、カッティング工場は、タイに集中しています。日本にいると、現地の情報はなかなか入らないものです。
 今回、マダダスカル産ルビーについて、レポートを「Gem-Planet」で掲載しました。

 世界のカラーストーン集積地 Thailand発リポート~マダガスカル産ルビー~をご覧下さい。

 日本では、9月1日より、JJAAGL主導で鑑別の表記が改訂されました。正確な色石情報を得て購入することをお勧めします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

今期のデビアスの業績

 南アフリカのビジネス・デイ・オンラインが10月21日、デビアス社長ゲーリー・ラルフ氏とのインタビューで今期のデビアスの業績を明らかにしました。
 「ダイヤモンド・ジュエリー売上高が記録的な数字となり、デビアスは昨年の売上高をオーバーすると予測している。これは、中国とインドで販売が好調で世界的にも大幅に売上が伸び、最高の年になるだろう。」とコメントしています。

 しかし、ボツワナでのストライキの影響で原石生産は半期の目標を若干下回っています。今期の生産目標より2~3%少なくなるものの、実質生産量は、昨年対比より多くなる見込みです。

 「デビアスは、ロシアとの関係をより密接にすることにより、新しい生産地の開拓に努力するとともに、南アフリカ、アンゴラ、コンゴ民主共和国、カナダでの探鉱活動を進める。」とゲリー・ラルフは付け加えています。

 ドル安、中東情勢の不安定、原油高などの世界情勢の状況など、デビアス及びダイヤモンド業界を取り巻く環境の変化にも注目していく必要があります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

中国のブライダル産業

 今、中国では、ブライダル産業が熱いようです。毎年、結婚するカップルが10万組ずつ増えているらしい。日本では、結婚するカップルが毎年3~5%減っているというのが現状です。

 日本のブライダル産業の大手、ワタベブライダルは、上海に支社を置き営業活動を活発に行っています。最近、桂由美ウェディングドレスの新作発表会が上海でありました。

 日本では、ますます少子化に拍車がかかり、結婚するカップルの減少は止まらないでしょう。エンゲージリングとしてのダイヤモンドリング、マリッジリングの販売と言えば、ジュエリー・ショップとして売り上げの大きなウエイトを占めていました。ダイヤモンド・エンゲージリングは、ダイヤモンドの価格競争の波にもまれ、ブランド力のないものは、儲からない商材になってしまいました。

 日本のブライダル産業が中国に行き、デビアスのキャンペーンが中国でおおいに展開されています。中国の所得水準上昇と結婚するカップルの増加が当分止まることがないでしょうから、日本のブライダル産業の中国進出も止まることはないでしょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

カルティエ銀座本店にハイジュエリーサロン

 カルティエ銀座本店3階にハイジュエリーサロンを設け、コンシェルジュが売り場を案内するサービスを始めます。銀座本店は、カルティエにとって旗艦店としての威厳と伝統を見せつける必要があるのでしょうか。カルテイエのハイジュエリーは、庶民にとって高嶺の花です。見るだけで圧倒されそうです。

 スイスの機械時計で、1千万円クラスの腕時計が売れる時代ですので、ジュエリーでも当然それくらいのクラスが売れるのでしょう。ごく一部の富裕層だけをターゲットにした商売が成り立つのは、資本主義経済が成熟したあかしなんでしょう。随分アメリカ的になってきましたね。銀座は、ニューヨークの五番街と遜色ない高級ブティック街になりました。

 新店舗開店に伴った「限定モデル」が発売になることもしばしばです。わざわざ、海外に行って、ブランド品を買う時代はとっくに終わりました。いまや海外で買っても、日本で買っても、価格に大差はありません。しかも、最新モデルは、日本の方が在庫が豊富なんてこともあるようです。

 海外ブランドショップにとって、日本は「上お得意先」になりました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

デビアス会長、世界の長者に

 デビアス会長のニッキー・オッペンハイマー氏は、ロンドンのファイナンシャル・タイムズ誌が発表した世界の億万長者の第7位にランクインしました。他にはマイクロソフトのビル・ゲイツ氏、オプラ・ウィンフリー氏、投資家のウォレン・バフェット氏がランキングしています。

 ビル・ゲイツ氏などにまじり、オッペンハイマー氏が世界の長者の仲間入りしたことは、何か異質な感覚を持ちます。鉄鋼を独占した会社のオーナーが巨万の富を稼ぎ、オイル資源を独占した会社のオーナーが世界の長者と呼ばれていた時代は、もう過去のお話しであったはずです。

 いまは、IT企業や投資家が世界の長者である時代です。そのなかで、ダイヤモンド資源を独占しているデビアスグループ総裁が世界の長者になるとは、一体どうしたことなんでしょう。世界のダイヤモンドの7割を独占していたデビアスは、今は、約5割の独占に落ちていると言われています。株の公開をやめて、一私企業になったからでしょうか。なにかしらの原因で、株の暴落により会社の資産が吹っ飛ぶことは、よくある話しです。儲かっている私企業のオーナーが一番の資産家であることは、「間違いない!」でしょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

絵画販売のエムアウト 宝飾修理店を多店舗化

 絵画のネット販売などを展開しているエムアウトは、来春より宝飾品の修理店を多店舗化する計画を持っています。
店舗は、現在東京表参道の「アイデクト」のみですが、「技術検証と、データベースやノウハウの蓄積ができた」とし、多店舗化することを決めました。

 今秋から始めたネットを通じた修理受け付けは、初年度5000万円以上の年商を見込んでいます。来年度は、インターネットの修理を含め、5億円の年商を目指しています。

 ジュエリーのリフォーム専門店はありますが、ジュエリー修理専門店は、新しい業態ではないでしょうか。靴の修理専門店は、百貨店の中にあり、利用したことがありますが、専門的な知識と技術を必要とするジュエリーの修理をどう標準化するかが課題となりそうです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

強気出店カルティエ、商品重視ブルガリ

 帝国データバンクによると、カルティエを販売するリシュモンジャパンの2003年度申告所得は、前年度21.9%下回りました。しかし、カルティエは強気です。出店計画に対して積極的で、「メゾン(家)」というコンセプトの新しいお店を増やしています。一対一に接客を重視した親密な関係を作り、自分の家にいる気分にさせることを目的にしています。4月には「サントス100」の腕時計や皮製品に新製品を投入し、商品の活性化を図ってきました。

 来年11月には、青山に出店する計画があります。ルイ・ヴィトンが日本に約50店舗出店していることと比較して、カルティエはまだ30店舗しかないのだ、まだまだ店を増やす計画がある、と社長は強気です。

 一方、ブルガリは好調のようです。2003年は、ブルガリグループの売り上げに占める日本市場の割合は22%で、売り上げは10%伸びています。フランチェスコ・トラバーニCEOは、「二年前より新商品開発を強化している。ラインナップにこだわっており、今後18~24ヶ月の間に、時計、宝飾、香水など、毎月ごこかの分野で新商品を投入する。最も重要なのは商品だ」と述べています。今度の出店に関しては、出店よりも既存店の増床、リニューアルを考えているようです。

 店舗拡大のカルティエが勝つか、新商品投入重視のブルガリが勝つか、興味が沸きます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

デビアスとDTC

 デビアスと言えば、過去、デビアスグループそのものを指していました。現在は、ダイヤモンドのサイトを開催したり、ダイヤモンドの流通・マーケティングを指揮するのは、DTC(ダイヤモンド・トレーディング・カンパニー)です。

 デビアスSAとLVMHモエヘネシー・ルイヴィトンが合同で作った会社が、デビアスLVで、日本では、百貨店にインショップを展開しています。伊勢丹新宿店、松屋銀座店、日本橋高島屋にショップがあります。

 今は、デビアスと言えば、ダイヤモンドそのもののブランドであったり、ダイヤモンドジュエリーのブランンドとしてユーザーに認知されるようマーケティング戦略が展開されています。

 トリロジーという3個のダイヤモンドを使ったダイヤモンドジュエリーを販売できるショップは限定されています。DTCに認定を受けていない専門店では、トリロジーというブランド名を使用することは出来ません。

 トリロジーと言っても、所詮スリーストーン・ダイヤモンド・ジュエリーであるわけですが、TV、雑誌等の宣伝は効果があるとみえて、トリロジー取り扱い店の販売は好調のようです。販売する側も「TVで宣伝しているトリロジー」というだけで、その商品についての説明はすんでしまいます。

 ブランドを浸透させるには、マス広告宣伝はかかせないものです。しかし、一方、インターネットの急速な浸透により、「口コミ」によるヒット商品も多くなってきています。マスメディアによるヒットと口コミによるヒットの要因には違いがあるようですが。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

クリスティー香港オークション

 11月2日のクリスティー香港オークションでの落札最高額の商品は、Dカラー、フローレスの10.07カラットと11.41カラットのハートシェイプのダイヤモンドで、115万ドルで落札されました。

 オークションの落札合計額は、2460万ドルだったそうです。アジアのオークションマーケットは、異常な記録を作っています。香港、中国は、かつて日本がそうだったように「バブル」に沸いているのでしょうか。日本人がオークション会場で、絵画や骨董を買いあさって世界の失笑を買った時期がありましたが、今、香港、中国では同じような状態なのでしょうか。

 絵画や骨董品がマネーゲームの対象にならないことを祈っています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ティファニーのいらいら

 ティファニーは、10月31日に今年の第3四半期の決算を発表しました。売上高は、前年同期より7%増加の4億6120万ドル、純利益は、26%減の2010万ドルでした。

 アメリカと多くの海外市場は好調でしたが、日本市場とダイレクト・マーケティング部門の売上が予想を下回ったようです。ネット通販とカタログ販売はオーダー数は増えたものの、一品単価が下がっているという結果になりました。

 ティファニーのカタログは、大変豪華でお金をかけていますので、ちょっとしたプレゼントや、進物を考える上で非常に重宝するものです。ティファニーのカタログ販売は、これまで売上を牽引してきた原動力でした。今問題となっているネット販売で偽造品が多くなってきたことは、ティファニー本体のカタログ販売やネット通販に悪影響を及ぼしていることでしょう。

 日本におけるティファニーブームは、過去の狂乱ぶりから比較すると沈静化してきています。最近のニュースでティファニーは、銀座のお店の土地を買う予定とありましたが、日本でますます本格的に経営基盤を強化しようとしています。

 ティファニーにとって、売り上げを牽引してきた日本市場とダイレクト・マーケティング部門をどう巻き返すのかが今後の課題のようです。

 ティファニーのいらいらは当分続くのではないでしょうか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ティファニー偽造品訴訟

 ティファニーは、同社のブランド名をかたったダイヤモンド商品をインターネットの競売サイトで販売していたとして、フィラデルフィアの業者と争っていた訴訟で、業者が60万ドルをティファニーに支払うということで決着しました。
 
 また、インターネット競売サイトのイーベイに対しても、実質的に偽造品販売を助長したとして、6月に提訴していて、こちらは係争中。

 ネット通販やオークションサイトでは、ブランド品の販売や出品が多いのは、ブランド品に対する安心感があるからでしょう。ジュエリーの場合、保証書があるものは少ないでしょうし、ネットの場合、指輪の腕にある小さな刻印を接写で写して掲載するのも手間になります。しかも、その刻印自体が偽造品である場合は、お手上げとなります。

 日本の大手の鑑別機関では、ダイヤモンドのガードル部にレーザー刻印するサービスがあります。しかし、それはルーペでやっと見えるぐらいの大きさにですので、ぱっと見て判るものではありません。

 ジュエリーのブランド品は、信頼できるお店か、信用できるショッピングサイトを利用されるにつきるようです。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

中国が世界第二のダイヤモンド輸出国に

 中国ラジオ・インターナショナルのニュースは、中国が世界第二のダイヤモンド輸出国になったと報道しました。
 
 今年、9ヶ月間のダイヤモンド輸出額は、8億ドルで、2004年の輸出合計額は、10億ドルを超えると予想しています。ダイヤモンドのカット技術の向上や個人所得の増加で、今や中国は、世界第五位のダイヤモンドマーケットに成長しました。新華通信によると、2003年に中国は、1144万カラットの原石を輸入し、8億300万ドルの研磨済みダイヤモンドを輸出したことになります。

 深川市は、中国最大のダイヤモンド・カッティング・センターに成長しています。1カラット当りのカッティングコストが、世界の他のカッティング・センターと比較して半分以下です。

 香港、深川、上海は、アジアのジュエリーマーケットを牽引する拠点に成長しました。日本の甲府、御徒町は、今の中国の国際感覚を見習うべきでしょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2004年のイヤーストーン「エメラルド」

 今年も残すところあと一ヶ月半となりました。2004年のイヤーストーンは、エメラルドでした。今年、エメラルドは昨年より売れたのでしょうか。
 
 さて、エメラルドの主要産地は、コロンビアのムゾー鉱山、チボー鉱山、ブラジル、南アフリカのザンビア、ジンバブエ(サンダワナ)となります。

 統計によりますと
   コロンビア 55%
   ブラジル  15%
   ザンビア  15%
   ジンバブエ 5%
 となっています。

 産地のよってエメラルドの色が多少違ってきます。ムゾー鉱山は、黄色身が強く、濃いブリーンで、チボール産は、ブルーの強いグリーンです。アフリカ産は、少し黄色身がかって、透明度があります(一部、内包物に起因)。
 コロンビア産のグリーンは、クロム元素が起因し、ブラジルやザンビア産は、バナジウム元素によります。

 専門的な説明は、ほどほどにしても一口にエメラルドといっても、色々あるということを覚えておいて下さい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

カナダのダイヤモンド鉱山

 ダイヤモンドの鉱山は、地球で大きく分けて、アフリカ、ロシア、カナダ、オーストラリアにあります。但し、採算に合うという前提で。ダイヤモンドに限らず、宝石の採れる鉱山は、大抵とんでもない土地にあります。

 カナダのダイヤモンドは、カナダ北西部グレイトスレイブ湖のイエローナイフの北東部に位置するダイヤビック鉱山、エカティー鉱山というところで採れます。両鉱山は、北緯60度を越え、冬はマイナス30度を下回る極寒の地で陸の孤島にあります。そこはまさに凍土で、巨大なトラックが走れるようにアイスロードを作らなければなりません。

 実際にカナダの鉱山に行ったことはありませんが、TVのドキュメンタリーで鉱山の様子を観ました。人間の欲望を満たすために、酷寒の地までダイヤモンドを探し求めるパワーに驚かされます。

 何気なく扱っているダイヤモンドは、まさに自然界の賜物であり、とんでもない苦難の末に手に入れているのです。そう思うと「ありがたみ」が増しますね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

機械式ウォッチのブーム

 日本で、輸入時計、特に機械式ウォッチの輸入が伸びています。日本時計輸入協会によりますと、2003年に海外から輸入されたウォッチ(完成品)は、4179万個で金額にして1692億円。小売価格では4000億円前後を推定され、5000億~6000億円とされる国内市場のほど7割を占めます。

 輸入ウォッチのうち機械式は87万個で数量は2%にすぎませんが、金額は788億円で47%になります。1999年と比較すると、数量ベースで6%、金額で45%の伸びとなっています。

 銀座では、輸入高級時計を取り扱うお店が、ここ2、3年急増しています。男性が装身具でおしゃれするとすれば、やはり腕時計がポピュラーではないでしょうか。バブル期、男性で、ネックレスやブレスレットをしている人を街で多く見かけました。磁気健康ブレスレットが流行った時代もありましたね。

 イタリアンスーツに身を包み、ちょっとおしゃれな高級腕時計をするのが、ミドル層のあこがれになっているようです。その手の男性月刊誌も評判になっています。

 小奇麗な男性が増えることは、経済成長のあかしかも知れません。家族の買い物で、一番後回しになるのが、おとーさんのスーツであり、持ち物と相場が決まっていますので。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ジュエリー業界の情報開示

 ジュエリー業界の情報開示は、今年になって随分進展しています。業界の情報開示に対する取り組みは、マスコミ報道や海外情勢の変化に背中を押された格好ではありますが、真剣になってきました。

 (社)日本ジュエリー協会(JJA)は、最近、ウェブサイトをリニューアルし、新しいニュースや重要な情報へのアクセスが簡単になっています。

 宝石鑑別団体協議会(AGL)は、ウェブサイトで鑑別書の表記改訂についての情報を公開しています。その内容は、専門的な表現があり、一般のユーザーにはわかり難い内容ではありますが、問題は、正確な情報が得られる「場」があるということです。

 これだけ、インターネッットが浸透してきますと、いろんなところで、情報が交錯します。よく言う、「噂ばなし」や「裏ばなし」は、正確性が欠ける内容が多いものです。掲示板や匿名サイトの意見ではなおさらです。それが、一人歩きすると、ろくな結果になりません。

 業界や組織の透明性が問題になっている昨今、ジュエリー業界の情報公開に対する積極的な姿勢は、良い方向に向かっていると思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「宝石~神秘と魅惑の小宇宙~」

9月に放送されたNHK 衛星ハイビジョン局四夜連続シリーズ特集番組「宝石~神秘と魅惑の小宇宙~」が再放映されます。装身具の文化と歴史に触れる特集ですので、是非ご覧下さい。第1回目の放送で、日本の那須高原にある「穐葉アンティークジュウリー美術館」のコレクションが紹介されます。四回目の分の撮影には、ICA(世界色石協会)が協力しています。

 第一回 11月21日  10:00~ 「華麗なるヨーロピアンジュエリー 愛と栄華のシンボル」
 第二回 同日  14:00~ 「ロマノフの秘宝」
 第三回  11月23日  10:00~  「メゾンの巨人たち」
 第四回 同日 14:00~ 「ジェムストーンの世界」

| | コメント (0) | トラックバック (0)

羽賀 研二、宝石ビジネスで借金完済

 ワイドショーで、「羽賀研二、宝石ビジネスで2億5千万の借金完済」という芸能ニュースを見ました。まずは、借金完済おめでとうございます。

 ジュエリー業界で今や、男性のタレントでは、鑑定機関経営やアンティークジュエリー販売で儲けた梶光夫さんと並ぶぐらいの成功者として有名になりました。今現在、梶光夫さんがタレント活動をしているのかどうかは知りませんが。もともと、大阪の実家は宝石業を営んでいましたから、ジュエリー業界には、入りやすかったのはないかと思います。

 羽賀研二さんは、ジュエリーをコーディネートするだけではなく、自らプロジュースしたジュエリーを販売することによって利益を得ていたとジュエリーデザイナーの友人から聞きました。全国のホテル催事を転々として宝石を販売するのは、そうとう疲れる仕事です。会場では、お客様の接客で立ちずめですし、しかも、しゃべりっぱなしになりますので、3日目ぐらいには、頭がくらくらしてきます。

 研二さんは、なにかと有名人でしたので、オバサマがたのご贔屓はさぞあったと思いますが、長くジュエリーを販売することは、簡単なことではありません。色々と努力されたと思います。

 数ある催事会場で宝石を販売するジュエリー・コーデネーターは、ほとんど女性ですが、「イケメン」販売員もアリではないかと思います。ただ、イケメンだけでは、宝石は売れませんので、それなりの教育が必要になりますが。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ティファニー 大阪 「ハービス エント」に出店

 大阪梅田の再開発施設「ハービス エント」にティファニーの大型店が出店。「ティファニー大阪梅田」は、関西発の大型路面店で、二フロアー、697㎡を使用しています。

 東京銀座地区では、過去銀行があったビルが次々と海外ブランドショップに生まれ変わりました。一時期、都内では、同じ系列の銀行が数十メートルに一軒あり、非効率的でした。銀行の統廃合も一段落したようで、銀座の一等地で大型店舗を出店するスペースは当面空かないでしょう。

 大阪の北や南の再開発がようやく進み、大型商業施設がオープンし、それでジュエリーブランドショップが次々と出店しているようです。

 同じジュエリー業界仲間では、「大阪地区」の景気は沈滞していると聞いていますので、業者としては、このような出店は歓迎できる?あるいは脅威に感じる?、どっちでしょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「二十歳のベストパールドレッサー」に平原綾香さんが受賞

 先日、毎年成人式を迎える女性の著名人の中から、最も真珠が似合う人を表彰する「二十歳のベストパールドレッサー」にアーティストの平原綾香さんが選ばれました。

 主催は、(社)日本真珠振興会で、平原綾香さんには、100万円相当の真珠が贈呈されました。この賞は、”成人式にパールネックレスを贈ろう”のキャッチフレーズで展開されているキャンペーンの一環となっています。

 近年、真珠業界では、黒蝶真珠やゴールデンパールなどのカラーパールの販促に力を入れています。

 最近のジュエリーキャンペーンは、商品のアピールよりも、著名人に商品を贈り、マスコミからの取材を獲得するという戦略になっているようです。しかし、そのような販売戦略は、うつろいやすいマスコミ相手だけに、一時的な宣伝になってしまいます。ジュエリーだけに、このような華やかなイメージ戦略を否定しませんが、一方で、地道な長期的なキャンペーンを展開することも必要かと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ダイヤモンドの理想的なプロポーション

 ラウンド・ブリリアント・カットでトルコフスキー氏が算出した数値は、ダイヤモンドをフエイス・アップ(テーブル面から見て真上)にして光が全反射することから、そのカットが、ダイヤモンドの理想のプロポーションとして知られています。

 鑑定書のカット減点は、その理想のプロポーションの数値からどれだけ離れているかとともに仕上げの状態の総合評価で決定します。エクセレントがその最上で、以下、ベリー・グッド、グッド、プアーとなります。
 
 カットがエクセレントで、反射面が、「ハート&キューピット(矢)」が見えれば、「エクセレント、ハート&キューピット」として、最高級のカットとして販売されています。

 ただ、ダイヤモンドをいつも真上から見ることはありません。あまりにもテーブル面を絞ったダイヤモンドは、狭隘な感じがします。

 ダイヤモンドの美しさは、「理想的なカット」や「4C」だけではありません。

 詳しくは、「GIAのダイヤモンド・カット研究の成果
をご覧下さい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

養殖真珠の調色

 ほとんどのアコヤ養殖真珠は、人為的な加工処理がされています。真珠のシミ抜き漂白、調色については、一般的にあまり知られていません。

 漂白は、過酸化水素水にアルコールや水で希薄し、これに真珠を浸漬し、可視光線を当てる方法です。
漂白した真珠は、次に、業界で「調色」という染色がされます。

 調色は、一般の染色とは区別されています。この処理は、ものもと真珠の持つ潜在的な美しさを最大に引き出すものであるという考え方によるからです。

 この調色は、エンハンスメント(改良)であるのか、トリートメント(処理)であるのか、長年論議されていました。10月1日の真珠の鑑別表記の改訂では、真珠の加工(加湿、漂白、調色)処理について次のようなコメントが明記されます。
 「潜在的に有する美しさを引き出す真珠特有の加工が行われています」

 今、市場に流通している真珠は、ほとんどが養殖真珠です。一部、TVショップなどで養殖真珠をいまだに「本真珠」として売られています。模造真珠として区別するために「本真珠」とうたっているのでしょうか。「本真珠」は、天然真珠という意味を加味した表現なのか、真珠のことをあまり知らないユーザーにとって、紛らわしいと思いませんか。

 真珠の鑑別書の表記改訂を機会に、真珠の情報を開示し、消費者の理解を得ることが、今後の真珠販売の発展につながるのではないでしょうか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ダイヤモンド産業界の巨人「デビアス社」の歴史

 Gem-PLanet で、「デビアス社の歴史とダイヤモンド産業(1) 」という連載を始めました。

 その詳しい全文は、有料会員サイトでしか見れませんが・・・。
 
 インドで細々と川で拾っていたダイヤモンドは、それを扱うデビアス社の台頭と独占の歴史によって、巨大な産業に発展することになります。2000年、デビアスDTCは、その独占体制を維持することをやめ、「サプラーヤー・オブ・チョイス(SOC)~供給者の選択」という経営戦略を発表しました。

 世界的な土地、金融バブルがはじけ、ジュエリー産業が衰退していく中、デビアスDTCのSOC発表以降、世界のダイヤモンドの取引及び価格は上昇傾向にあります。かたや、ダイヤモンド以外の宝石、色石、真珠は売上、価値、価格は下降現象にあると言えます。(全般論)

 「ダイヤモンドは永遠の輝き」なのでしょうか。デビアス社の歴史を知ることは、ジュエリーのビジネスビジョンを考察する上で重要なポイントになると思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

10月1日より真珠の鑑別表記改訂

 10月1日より、鑑別書の真珠の表記が変わりました。

 今年9月1日から宝石の鑑別表記を改正し、宝石に施されている処理をできる限り個別に開示することになっていました。真珠は、その対象から外れていましたが、加湿、漂白、調色などの人為的な加工処理が行われて以上、例外とすることがおかしいという議論が残りました。

 天然真珠、養殖真珠が区別され、真珠特有の加工処理についてのコメント表記には、「潜在的に有する美しさを引き出す真珠特有の加工が行われています」が記載されることになります。

 尚、養殖真珠の表記の際、価格に関わるような真珠の品質評価およびそれに準ずるような用語の表示はされません。その例として、花珠、ナチュラルカラー等、となっています。

 これで、真珠の鑑別表記については、一歩前進したことになります。しかし、宝石、真珠の鑑別表記の情報公開を制度化しても、一般ユーザーに対し、広範な広報活動をしなければ、宝石、ジュエリーに対する真の信頼回復につながらないと思います。今後の業界のキャンペーン活動に期待します。

 尚、詳しくは、宝石鑑別団体協議会(AGL)のオフィシャル・サイトからダウンロード出来ます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

コメ兵、経常益増の理由

 中古ブランド品販売のコメ兵が4日発表した2004年9月中間期の単独決算は、経常利益が同年同期比17%増の8億3500万円でした。中間期としては、過去最高益となりました。

 今年、3月に開店した東京有楽町店が好調だったこと、9月に増床した名古屋の店舗の増収が寄与しています。売上は、23%増の130億円となっています。

 コメ兵は、時計、バック、宝石の中古買取のシステムがしっかりしていて、消費者からの買取が増え、品揃えが充実していることは注目すべきことです。ウェブサイトも充実しています。

 中古買取としては、質屋がすぐ思い浮かびます。質屋は、生活費に困って質屋に質草をもっていくというようなイメージがありますが、今は違ってきています。質屋から業態を発展させた店舗やコメ兵などは、とてもオシャレな店舗でブランド品が充実していますし、「お買い得品」を見つけるという楽しみもあります。

 ブランド信仰が強い日本では、ブランド品平行輸入の店舗とともに、このような店舗がますます発展するのではないかと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ティファニー、カルティエは競争相手?

 海外ジュエリーブランドショップの日本進出が止まらない昨今、日本のジュエリー業界は、いまだ旧態依然とした販売に終始しています。

 メーカー、卸業者は、小売店が仕入れしないという理由から、ホテルなどでユーザー展を開催し、売上を確保しようとしています。小売店は、メーカー、卸の委託販売に頼っています。一部力のある小売店は、ヨーロッパやアメリカ、香港などの業界展に行き、商品を輸入していますが全体としては、少数です。

 日本の業者の大半は、海外の業界展に行っても、商品研究という名の下に、ブースをぐるぐる回っているだけで、何かを買い付けることはありません。何か買うつもりがなければ、商品を見る時の気合が違ってきます。

 日本のジュエリー業界で、ティファニー、カルティエなどの海外ブランドとガチンコ勝負しようという勇気ある企業はあるのでしょうか。彼らのマーケティングや広報、SPを研究し、それに対抗しようとしない限り、日本のジュエリー業界の発展はないような気がします。

 日本、いや世界の冠たるブランドとなった、トヨタ、SONY、ホンダなどは、世界屈指の海外ブランドに対抗することによってその地位を確立してきました。企業の発展は、はるか先をゆくリーディングカンパニーに追いつけ、追い越せというモチベーションに拠るとことが大きいものです。

 このままだと、大相撲のように、幕内力士が海外出身者ばかりになってしまう、そんな状況になりかねません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ジュエルベリテオオクボの新業態

 宝飾専門店チェーンの株式会社ジュエルベリテオオクボは、これまでのジュエリー販売の店舗展開に加え、「スタイリング提案型専門店」の新規事業開発に着手する方針を固めました。

 ニュースリリースによりますと、ベリテは、「日常生活の中で楽しむジュエリー」のコンセプトを更に進化させ、フォーマルな場面でのトータルコーディネートができる店舗を開発するそうです。

 商品は、ワンランクアップのタウンスタイルとしても表現できるジュエリーとアパレル、ファッションウォッチ、服飾雑貨等で構成されます。

 ベリテは新規事業の立ち上げに際して、社外より加々美三紀夫(かがみみきお)氏(元株式会社キャビン社長)をプランニングマネジャーとして招聘し、ジュエリーとアパレルとのコーディネートを強化しようとしています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ヨーロッパジュエリー

 ヴァンドーム広場を中心としたグランサンク(5大宝飾店)やピアジェ、シャネルなどのフランスジュエリー。ブルガリ、ダミアーニ、ポメラート、アントニーニ、キメントなどのイタリアジュエリー。ホルツハイムなどで作っているドイツジュエリー。
 
 どのヨーロッパジュエリーを見ても、ジュエリーが主張しています。主張していることと、奇をてらった奇抜さとは違います。洗練されたデザインは、その歴史からくるのでしょうか。ヨーロッパに旅行すればわかりますが、そもそも環境が違います。町々には、古い建築物や美術品が溢れています。教会の礼拝堂には、彫刻や宗教画があります。そんな中で生活して育った人間は、造形に対してイメージする力が自ずと育ちます。

 日本のジュエリーを見ると、ほとんどのジュエリーが主張していません。理由は、ただの模倣が多いからです。全ての勉強は模倣から始まります。そんなことはわかっています。模倣から独自のスタイルを生み出すべきです。日本の場合、独自のスタイルに練り上げる前に作品にしてしまっている。そんな気がします。

 できれば、ジャパンスタイルジュエリーを創り、世界に出てもらいたい。そのためには、日本を知る、日本独自の技法を知ることが大切です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

合成ダイヤモンド

 合成ダイヤモンドを製造するには、自然界でダイヤモンドが生成されるときと同じ環境、つまり、高温高圧の条件を作り出し、炭素をダイヤモンドに変える方法と、高圧を必要としない化学気相法(CVD)という方法があります。

 CVD法合成ダイヤモンドは、新しい技術によるものです。1952年に、CVD法を用いて薄膜状のダイヤモンドを合成することに成功しています。2004年、アポロダイヤモンド社がジュエリー向けのCVD合成ダイヤモンドの本格的な製造を開始しています。0.25ctから0.33ct程度の小粒石が中心となりますが、3ctクラスの製造も可能なようです。

 化学の進歩には驚かされることばかりです。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

« 2004年10月 | トップページ | 2004年12月 »