トップページ | 2004年11月 »

プラチナジュエリーは復活するか

 10月29日現在の金地金の相場は、1571円/g、プラチナは3043円/gになっています。相場では、プラチナはゴールドより約2倍になっています。ゴールドジュエリーの場合、K18で製作します。プラチナは、Pt900、Pt850で製作します。プラチナの場合、含有率の問題もあり、グラム単価が高くなります。

 さらに、プラチナの場合、工賃が高くなります。(ねばりがあり、加工、仕上げが大変なのが主な理由)最近では、プラチナ地金の高騰により、ホワイトゴールドを使ったジュエリーが増えています。

 プラチナ地金の高騰のほかに、エンゲージ、マリッジリングなどプラチナを主体としたジュエリーが、ブライダルジュエリーとして低下傾向にあったり、ポージーリングなどヒットアイテムがないことに起因して、プラチナジュエリーに元気がありません。

 クリスマスを前に、プラチナの広報機関であるPGI(プラチナギルド・インターナショナル)が女性誌などでキャンペーンをやっています。ダイヤモンドで「トリロジー」が成功しているように、プラチナでも思い切ったプランニングを考えなければいけない時期ではないでしょうか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

海外ブランドジュエリーの攻勢

 クリスマスを控え、海外ブランドジュエリーショップのリニューアル、開店が多くなっています。

 9月、ルイヴィトン並木通りのリニューアル、10月には、クリスチャンディオール銀座晴海通りのオープン、バーニーズ銀座オープンなど。

 特に、銀座、丸の内地区は、海外ブランドジュエリーショップだらけという現状です。日本人のブランド信仰はまだまだ根強いものがあります。新刊の女性誌も多く、海外ブランドジュエリー広告がいい紙面取りをしています。

 新宿伊勢丹、三越本店など百貨店は、店子貸しだけではやっていけない時代になり、変革を余儀なく迫られています。

 今年のクリスマスは、注目です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ジュエリーeビジネスにも検索エンジン

 2004年版「eショップ・通販調査」で通販サイト218社の販促や集客手法を複数回答で調査したところ、検索エンジン最適化(SEO)が46.8%、ポイントサービス29.4%、アフィリエイト(成功報酬型広告)40.8%となり、検索エンジン最適化が前回調査より17.6ポイントの伸びを示しました。
 
 ネット上で新しいサイトや情報を得るには、yahooやGoogleなどの検索エンジンを利用するのが、ユーザー側としてとても便利なツールとして浸透してきました。一方、eビジネスを展開する会社としても、キーワード検索で、検索エンジンに上位にランクされることが、ネット上の集客には効果的であるという認識は深まりつつあります。

 ジュエリーショップでも、ネット通販を運営しているサイトがありますが、楽天など有名なモールに参加しているか、グラフィックにあまりにも懲りすぎているものが多いようです。

 インターネットでの商売には、ネットの特性をよく理解し、その法則を利用するのが一番です。ネット通販サイトを立ち上げただけでは、そのサイトのアドレスは誰も知らないのが現状です。

 バーチャル店舗もリアル店舗の運営も基本は同じではないでしょうか。新店オープンしても、集客しなければ何もなりません。集客、販促、マーケティングは、ハードとしての商品とともに、ソフトとして大切な手法です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

マネーロンダリングと中越地震

 ダイヤモンドや金がマネーロンダリングの対象になり、問題になっています。ダイヤモンドや金が武器購入の資金になることは、ジュエリー業界にとって好ましくありません。
 あのビン・ラディンがダイヤモンドで武器を買っているという情報もあります。007の映画で北朝鮮がダイヤモンドで武器を購入しているという設定は、映画の架空設定ではありましたが、生々しい印象を受けました。

 アフリカのコンフリクト(紛争地)・ダイヤモンドの問題もそうですが、どうせ資金化するならば、世界の困っている地域や人々への寄付にしてもらいたいと思います。

 地震、台風など天災に対する備えや対策に国家の資金が本当に使われているのでしょうか。今回の中越地震で感じましたが、道路は、第二東名のような同じような高速道路を作るのではなく、山間部の国道の地震対策に予算を割くべきではないでしょうか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ペイオフ解禁とギンザタナカ

 老舗貴金属専門店の田中貴金属ジュエリーは、2007年3月期までに、全国に10店舗体制を構築する予定だそうです。田中貴金属と言えば、大手の地金商ですが、そのジュエリー部門が、田中貴金属ジュエリーです。銀座にあるお店は、2002年に「ギンザ タナカ」に変更し、イタリアから地金ネックレスなどを輸入販売しています。
 
 店舗を全国10店舗に拡大する理由は、2005年4月のペイオフ解禁があるらしい。投資用の金や金貨の販売拡大を狙っているようです。さらに、「ギンザ タナカ」のブランドイメージの向上にもつなげたい意向です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

コンフリクトダイヤモンド

 コンフリクトダイヤモンドは、紛争地ダイヤモンドのことです。シエラレオネの内戦で、ダイヤモンドと武器とが交換され、問題になりました。各国でキンバリーブロセス証明(原産地証明)の徹底を決定している現在においても、コンフリクトダイヤモンドが根絶しているのか不明です。

 また、一方で、ダイヤモンド、金がマネーリンダリング(資金清浄)に利用されないように、主要国で、一定以上(15000ドル/ユーロ)の現金取引について申告することを義務付けることが決定しています。

 いずれにしても、貴金属、宝石で武器が買えるような時代が早く終わってほしいものです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ジュエリーデーキャンペーン

 11月10日は、ジュエリーデー。銀座松坂屋1Fイベントゾーンでイベントが開催される予定。

 当日2回、2005年のイヤーストーンカラーであるバイオレットカラーのイメージリーダーの真矢みき(元宝塚)のトークショーがあります。2005年のイヤージュエリーは、バイオレットなので、宝石の範疇は広がることになりますが、逆に焦点がぼける可能性があります。

 バイオレットカラーは、色彩学的に、心身を癒す作用を持つと言われています。国内外で様々な問題が起こる激動の世の中において、2005年度のテーマ「平和と夢」に相応しいカラーとして設定されました。

 代表的なバイオレットカラーの宝石には、アメシスト、バイオレットサファイア、パープル・トルマリン、ラベンダー・ヒスイなどがあります。

 ちなみに歴代のイヤーストーンとイメージリーダーは
  2000年度 ダイヤモンド 松嶋菜々子さん
  2001年度 パール    鈴木京香さん
  2002年度 ルビー    菊川怜さん
  2003年度 サファイア  田中麗奈さん
  2004年度 エメラルド  松坂慶子さん
   でした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

日本のジュエリー業界市場規模

 1991年には、3兆円を超えていた日本のジュエリー業界の市場規模は、2003年には、1兆2534億円になりました。つまり、市場規模は、最盛期の半分以下に落ち込んでいます。

 今年に入って、ダイヤモンドの輸入が増え、回復の兆しも見えてきました。10月になり、そろそろ年末のクリスマス商戦に対する商品の企画や仕込みが始まります。今年は、昨年の市場規模より少し回復するという意見とまだまだ底を打たないという見解があります。年末のクリスマスは、ジュエリー業界にとって最大の商機ですので、その成績いかんにより、今年全体の結果に影響することになります。

 しかし、年々、クリスマスが盛り上がりませんので、業界全体で企画を打つ必要があると思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年高級ブランド市場11兆円

 10月22日、日経MJによりますと、2008年には世界の高級ブランド市場は、11兆円になるという記事がありました。高級ブランドが手の届きやすい価格帯の商品を開発していることと、日本などアジア地区が成長の牽引をしていることが高級ブランド市場拡大の原因らしい。

 中国の急速な成長を見ると、これからは、中国が高級ブランド商品をこぞって買う、そんな時代になりそうです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ジュエリーのブランド、一流品

 商品、会社は、まず、「ネーミング」から始まります。そこから、その名前を聞けば「だれでもそれとわかる」ようになれば、「ブランド」になります。ブランド品のなかで、「だれにでも一流と認められる」ようになれば、「一流品」になります。

 よく雑誌やムックで、世界の一流品、世界のジュエリーブランドという本が出ています。だれでも知っているとは言いがたいブランドや、昔は一流品であった商品も掲載されています。

 ジュエリーのブランド品は時代によって変遷がありますが、なかなか一流品として、ゆるぎない確固たる地位を維持することは難しいものです。世界の一流品ブランドであっても、時代に即応した商品を開発していないと、会社自身が立ち行かなくなる可能性があります。

 特に、「老舗」と名前に安住していては、時代に取り残される危険があります。今、ジュエリー業界では、そのような現象化にあります。

 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

宝飾時計はジュエリー?

 時計メーカーが、ダイヤモンドやルビーやサファイアをベゼルやバンド部分にふんだんに使った宝飾時計を作っています。何千万円もする宝飾時計が百貨店の店頭に並んだり、宝飾時計のミニ展示会が開催されています。

 ジュエリー産業は、今年は、市場規模1兆円を割り込むのではないかと言われ、バブル期よりずっと右肩下がりの産業になってしまいました。日本では、ここ数年、スイスの機械時計が見直されてきました。精緻な手作り時計は、クオーツ時計にはない風合いがあり、ひそかなブームとなっています。

 高価な宝飾時計は、あくまで時計として分類されるのでしょうが、あれはどう見てもジュエリー。時を確認する道具とは思えません。分類をジュエリーにすれば、統計上、ジュエリー産業の売上規模に少しは寄与するのではないかと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「翡翠展-東洋の至宝-」

 2004年11月13日より2005年2月13日まで、国立科学博物館にて「翡翠展-東洋の至宝-」が開催されます。

 この展覧会では、世界の翡翠原石、古代の翡翠製品、中国故宮の翡翠、現在の翡翠宝飾品を集めた「翡翠」の総合展になっています。

 世界で最初に翡翠を使ったのは、約5000年前の縄文前期末の人々で、神秘の力を持つ石として扱われていました。勾玉(まがたま)の翡翠をご覧になったことはありませんか。副葬品として魂を鎮める石として、権威や富の象徴として、シャーマニズム的な祭事の時に使用する石として翡翠は使われていました。日本は、翡翠文化の発祥の地なんです。

 翡翠は、翡翠輝石と呼ばれる鉱物が集まった岩石で、純粋なものは白色ですが、クロムや鉄、チタンを含むことで緑や青、ラベンダーに発色します。多くの翡翠は不透明か半透明で、宝飾品となりえる澄んだ色の翡翠は極めて稀少です。世界の産地は、日本、ミャンマー、グアテマラ、ロシアなどに限られます。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

あなたのお店は三越派?、伊勢丹派?

 今日、「ガイアの夜明け」というTV番組を観ました。その内容は、「三越VS伊勢丹」」です。老舗百貨店日本橋三越とフッションの新宿伊勢丹は、売上高でみても、全国1位、2位で、とかく比較されます。

 三越と伊勢丹の違いは、「売り場」をどう言っているかで如実にわかります。三越では、売り場を「お過ごし場」と言っています。かたや伊勢丹では、「お買い場」と言っています。「お過ごし場」といっている三越では、徹底したおもてなしが基本になっています。「お買い場」の伊勢丹では、洗練された革新的な商品が中心となっています。

 対お客、対商品、どちらにウエートを置くかでお店のスタイルが変わります。おなたのお店はどっちですか?えっ、お客様重視で、商品も革新的なお店を目指しているから、どちらも重要。そうですか。でも、どちらも同じようにしようとすれば、どっちつかずになりませんか。二兎を追うもの、なんとかと言いますから。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

宝石の鑑別表記

 9月1日より、宝石の鑑別の表記が変わりました。9月に適用除外であった養殖真珠に対しても、10月より個別にコメントが表記されることになりました。

 「一般的にエンハンスメント(改良)されています」というような曖昧なコメントがなくなり、比較的したすっきり鑑別表記になります。しかし、宝石の処理の技術が進歩することにより、現状のままでいいというわけにはいきません。

 一番の問題は、高価な鑑別装置と高度な測定技術を取得した鑑別士が揃う鑑別会社が少ないという鑑別業界の現況にあります。数多くの鑑別機関会社が存在する日本において、この問題が解決しない限り、鑑別問題全般に終止符を打つことになりません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ソフトバンク、ホークス買収に名乗り 本拠地は福岡に - livedoor ニュース

ソフトバンク、ホークス買収に名乗り 本拠地は福岡に - livedoor ニュース

やっぱりというか、なるほどというか、IT関連の企業は買収がお好きのようです。プロ野球のオーナーは、企業の隆盛と時代の変遷によって変わってきました。これからの時代に相応しい企業がオーナーになり、プロ野球の運営に工夫する時代になってもらいたい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

総合スーパー ダイエーとジュエリーショップ

 総合スーパー ダイエーが再生機構入り。高木社長は、辞意を表明しました。銀行主導のもと拡大してきたツケがいよいよ回ってきた、という感じがします。

 ジュエリー業界においても、売上高至上主義が横行し、自社ビル建築や、土地の買占めに走っていた時代がありました。そのような会社は、ほとんどが、清算、縮小してしまいました。

 郊外の国道沿いに白亜のジュエリーショップができたりしましたが、辺鄙な郊外ジュエリーショップにわざわざジュエリーを買い求めにくるお客様は、どれぐらいいたんだろうと首を傾げます。

 総合スーパー、総合百貨店、総合商社など、「総合」という名前のつく会社が苦戦しています。特定の商品に特化したり、販売のやり方に工夫しない会社、お店はますます衰退するのではないかと思います。

続きを読む "総合スーパー ダイエーとジュエリーショップ"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

miesuke_5.jpg

今日は、久しぶりの晴天となりました。愛猫のミースケものんびり寝ています。と言っても、一日のほとんど寝ているのですが・・・。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

宝石月夜ばなし、スタート

 Gem-PLanetで展開している「月夜ばなし」のblogバージョンを開始します。

 宝石、ジュエリーに関することや、日々のよもやまばなしを気軽に書き込みます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

トップページ | 2004年11月 »